「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第119回> 
MAYEKAWA CANADA INC.
濱岡 庸士 Vice President

ピアソン国際空港のすぐ西にありますMAYEKAWA CANADA INC.の濱岡氏にインタビューをして参りました。前任の代表者の方へのインタビューから4年が経過し、2014年7月に赴任された濱岡氏に、カナダの冬を楽しむのに欠かせないスポーツを支えている事業や、カナダに赴任される前のヨーロッパでのご経験について、お話しいただきました。


(丸山)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(濱岡氏)MAYEKAWA CANADA INC.は、1975年、バンクーバに事務所を設立してから、今年で40周年を迎えます。カナダ国内には、バンクーバを本社として、トロント、カルガリーと三つの事務所を構え、バンクーバは西部地域、トロントは東部地域の販売・サービス活動を行っており、カルガリーではアルバータ州のオイル&ガス設備向けのサービスを主に行っております。2014年には、日本の本社が90周年を迎えました。

こちらのトロントオフィスには9名の社員がおり、日本からの出向は私のみです。カナダ全体では、日本人駐在員3名に加え現地採用邦人4名で計7人の日本人が働いております。

私どもの事業は、産業用冷凍機の製造・販売です。MAYEKAWA は、元々は、東京で製氷工場から始まり、氷を作るのに必要ということで冷凍機のビジネスを始めました。

ピストンタイプの圧縮機とスクリュータイプの圧縮機を主力製品としており、カナダでは、主に産業用冷凍プロセスとアルバータ州のガスの汲み上げ、精製プロセス用に使用される圧縮機の販売・サービスを行っております。

身近なところでは、カナダにあるスケートリンクの半数以上に弊社の圧縮機が設置されています。カナダには約3500ものスケートリンクがあり、この数字は世界にあるスケートリンクの約半数に相当します。因みに、ロシアでも1000箇所以下、日本では100箇所程度です。

スケートリンクの氷を作るには、不凍液をスケートリンクの下に設置されている配管に流し、その上に水を徐々に撒いて氷を生成していき、約40mmの氷の厚みにするのですが、その不凍液を冷やすために私どもの圧縮機をご使用いただいております。

ピストンタイプはメキシコの工場で作られ、スクリュータイプは主に日本で作られています。それらを輸入し、機械を設置する工事業者に納めています。

(丸山)カナダでの創業40周年、おめでとうございます。御社が特に強みだと思われるのはどのような点でしょうか。

(濱岡氏)環境に配慮したラインナップが当社の強みです。地球温暖化、オゾン層破壊が叫ばれ、フロン冷媒の規制がますます強化される中、私どもは自然冷媒をプロモートしています。

我々は自然冷媒のなかでアンモニア、CO2、炭化水素、水、空気をナチュラル5と呼んでおり、それら自然界に存在する冷媒を使用した、環境に優しく、省エネにもつながる設備を-100℃の超低温から90℃まで提供することができます。

また、私どもの設備の寿命が平均30 - 35年で、長持ちすることも売りです。1965年に作られた当社の機械が現在も未だロシアに設置されており、50年も長持ちしているものもあります。当社の初めての海外進出はロシア、当時のソ連でして、その時に導入した機械がまだ稼動しており、私自身驚かされました。

(丸山)御社はこれからどのようなことに力を入れていきたいとお考えですか。

(濱岡氏)当社の機械は、通常は30~35年で入れ替わります。現在のスケートリンクは30年程前に作られたものが多く、ちょうどこれからが入れ替えの時期です。カナダのマーケットはある程度成熟しているので、当社の製品をリピートして使っていただくために、カスタマーサービスにしっかり力を入れていきたいと考えています。

サービス体制はディーラーがメインですが、彼らがハンドリングできない難しいトラブルに対処できるよう、ディーラーに技術サポートを提供しております。

(丸山)それでは、濱岡さんのご経歴についてお伺いしてもよろしいですか。

(濱岡氏)学校で材料力学を学び、研究室の先生にMAYEKAWAを紹介されました。世界各国に進出し、業界ではトップシェアを誇っているという点に惹かれ、入社を決めました。入社後は弊社の機械を使って冷凍システムを施工する工事部門に配属され、大阪で13年間勤めました。その後、2008年12月に日本からベルギーに赴任し5年半駐在した後、2014年7月にトロントに着任し、現在に至ります。

(丸山)ベルギーではどのような体験をされましたか。

ベルギーはヨーロッパの地理的中心なので、旅行するのに便利でした。車で1000キロ走れば10カ国も回れます。西ヨーロッパの国はほとんど、東ヨーロッパの国も少し旅行し、楽しみました。同じヨーロッパでも国境を越えれば文化も建物も人も言葉も変わって、印象的でした。

ベルギーはドイツとフランスに挟まれ北にオランダ、近くにイギリスがあって、いつも侵略されてきた国なので、メンタルが弱いというのが、ベルギーで仕事をして印象に残っていることです。トラブルがあって他国の人と交渉する時は大概負けて帰ってきます(笑)。

フランスやドイツの人達は、絶対に譲らないという強さがありますが、ベルギーの人達は押しが弱く、これは侵略されてきた歴史によるのだろうなという印象を受けました。

一方で、侵略されてきたのでドイツやフランスの文化が入ってきており、食べ物が美味しかったです。チョコレートは上品な甘さのものから苦いものまで色々な種類があります。

洋菓子店シャトレーゼの日本人の駐在員の方が、ベルギーのチョコレートは日本の和菓子のような存在だとおっしゃっていました。

日本の和菓子のように、全国どこにでもあり、それぞれ独自の味や特徴を出していて、チョコレートが一つの文化になっています。北米の大量生産のチョコレートとは違いますね。

ベルギーの公用語は、北がオランダ語で南がフランス語、それぞれ半々で、一部東側にドイツ語圏があります。ベルギーの社内共通言語は英語でした。ヨーロッパの言語は似通っているので5ヶ国語くらい話せる人も多く、スーパーで働いているおばちゃんも英語を話せますので、生活にも困りませんでしたね。社内文書も英語でしたが、公的な書類は工場がオランダ語圏に位置していた関係もあり、オランダ語でした。

(丸山)これまでのヨーロッパでのご経験を通じ、どのようなプロジェクトが印象に残っていますか。

(濱岡氏)トロントに赴任する直前に携わった、デンマークの乳業会社向けにヒートポンプという温水を作る装置を納入するプロジェクトが印象に残っております。

ヒートポンプとは、通常、冷凍する際に捨てている熱を回収することにより、温水を製造する装置なのですが、それにより、今まで捨てていた熱の再利用、また、ガスの使用量を減らすことができ、CO2排出量と光熱費を大きく減らすことができます。

このプロジェクトでは、弊社の最新型の圧縮機を使用し、また、弊社が納入する世界で初めての設備でしたので、当初は様々な問題があり、それを一つ一つ解決するのに、3ヶ月程デンマークに缶詰になっていました。苦労の甲斐もあり、それが成功し、客先からも高く評価して頂きおかげさまでリピートオーダーも頂いております。

(丸山)カナダの印象はいかがですか。

(濱岡氏)寒さが特に厳しかったという今年の冬を経験し、これが毎年続いたらどうしようかと不安に思っています。ベルギーと比較して良い点は日曜日もお店が開いていることです。ヨーロッパでは日曜日はお店が全部閉まり、毎週土曜日に全ての買い物をしなければなりませんが、そのプレッシャーから開放されたのは非常に助かっております。

(丸山)濱岡さんご自身がお仕事を進める上で大切になさっていることはどのようなことですか。

(濱岡氏)好奇心と情熱と素直さを忘れずに生きていこうと思っています。いろいろな新しいことに対して興味を持ち、それに対してモチベーションを維持するようにしています。ただ、好奇心と情熱だけで突っ走ると素直さを忘れ周りが見えなくなることがあるので、人の話を聞く素直さも大切にしようと常日頃考えております。

(丸山)それでは、プライベートなこともお伺いしたいと思いますが、好きなスポーツやご趣味について教えていただけますか。

(濱岡氏)スキーが好きです。マーチブレイクの時にモン・トランブランまで行き、スキーを楽しみました。綺麗なスキー場ですね。

また、前任に、一人駐在ならゴルフでもしないと友達ができないと言われ、ゴルフも始めました。テニスやボーリング、ギターも好きですが、全部中途半端で下手の横好きですね。

(丸山)では、最後になりますが、商工会会員へメッセージをお願いします。

(濱岡氏)一人駐在なので、商工会のイベントがきっかけで他の駐在員の方とお知り合いになれて、助かっています。これからも商工会のイベントに参加したいと思いますので、宜しくお願いします。

(丸山)どうぞ宜しくお願いします。インタビューは以上となります。本日はお時間を頂きましてありがとうございました。








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