リレー随筆


憧れのパイロットライセンス


武元 昭儒 Kintetsu International Express (Canada) Inc.



子供のころにパイロットに憧れる人(特に男性)は多いと思います。私もその類に漏れなかった一人。日本と比べるとここカナダでは比較的安く免許を取得することができます。

もちろん座学や訓練、筆記試験(航空法規、航空航法、気象学、飛行機に関する一般知識)、実技試験などがあり簡単ではありませんが、できないことはありません。私の場合は趣味が高じて事業用(コマーシャルパイロットライセンス)まで取ってしまいました。

免許を取得できれば天候が許す限り飛行機をいつでもレンタルして飛ぶことができます。カナダ国内に数えきれないほどの小さな空港が存在し、そこには大抵フライトスクールがありましてそこで車を借りるようにレンタルできます。

いつも利用する空港はトロント市内から約40分程北東にあるマーカム空港。オーナーはトムソンファミリーというトロント在住の家族が保持、管理している空港で滑走路の全長は2,013ft(614m)という非常に小さく、小さい飛行機のみが利用できます。

皆さん小さい飛行機を見るとみんな「セスナ」だと思うでしょうが、セスナはアメリカのセスナ航空機会社が生産する飛行機のことをいいます。日本では第二次世界大戦後セスナ社の飛行機が多数輸入されたため軽飛行機といえばセスナ、セスナといえば軽飛行機、とセスナという名前が軽飛行機の代名詞となりました。いつもレンタルするのはそのセスナ社の172という機体です。

機内はやはり狭いですが、後ろにも2席あり4人まで乗ることができます。1955年から生産が始まって現在でもまだ生産されています。「スカイホーク」という愛称があり民間軽飛行機の中で最も人気があり歴史上世界で最も多く生産された機体シリーズです。

残念ながら今の季節は風が強い日が多かったり、雲が低くVFR(有視界飛行方式)では飛べない日が続きますが、時々このスカイホークに乗って空の散歩に出かけます。先日はしばらく飛んでなかったのでフライトインストラクターと共に飛び、失速、低速飛行、急旋回、不時着といった訓練を行い無事チェックアウトフライトをパスしました。

セスナ172の巡航速度は約200km/h位なので車と比べたら約半分の時間で目的地に到着できます。レンタル料金は場所によって違いますが、燃料費込みで1時間155ドル。30分で帰ってきたら半分の値段になります。オンタリオ州にはBC州のような高い山はありませんが、どこまでも続く地平線をはっきりと観ることができます。

カナダ最大の都市、トロント。空から観るその夜景はまた実に素晴らしいものです。ご興味ある方がいらっしゃればカナダの空を一緒に飛べればと思います!









この号の目次へ戻る   「リレー随筆」記事一覧ページへ