わたしのとっておきのお店


トロントの冬を暖かく過ごすスパイスの効いたモロッコ料理
Walima Cafe



ジェトロ 小川 春香





欧州と中東、アフリカの文化が融合した北アフリカの国、モロッコ。そんな国に魅了されたのは、もう10年以上前になります。

色とりどりのサリーを纏った女性達、バブーシュや篭バッグなどオシャレな雑貨、迷路のように入り組んだ旧市街のメディナ、数々の世界遺産。観光地としての人気も高まっていますが、なかでもサハラ砂漠でのカウントダウンには世界中から新年を祝う観光客が訪れるようで、日本でも年末年始を過ごしたい国1位にランキングされています。

ちょうど11月から12月にかけ、ジェトロ・ラバト事務所設立及び開所式準備のため、モロッコで過ごしてきました。モロッコは、安定した政治、欧州市場への近さ、アフリカ大陸へのゲートウェーとしての立地などビジネスの面でも注目されており、近年、アフリカ市場へ向けたセールス拠点や在欧州企業の製造拠点が増えています。

長期で滞在したのは初めてでしたが、トロントとの共通点として感じたことは異文化に寛容であること。モロッコの伝統的な料理も多様性に富んだ料理とされますが、土着のベルベル料理に、アラブ・アンダルシア料理、トルコ料理などの影響をうけてできたと言われています。

イスラム国である一方ワインの生産国でもあり、アトラス山脈沿いにあるメクネスで作られた赤ワインはなかなか海外では味わえない珍しいワインです。             






多国籍・多文化のトロントで、モロッコ料理のお店はあまり多くは見かけませんが、ぜひお勧めしたいお店がノースヨークにあるWalima Cafe。モロッコ人男性と日本人女性のご夫婦が経営されています。お店に入ると、中はエキゾチックかつ洗練された雰囲気で、異国情緒が味わえます。
















寒い日にお勧めしたい料理はこちら、タジン。タジン鍋は少し前に日本でも流行っていましたが、お肉やお魚を香辛料を使い煮込んだ料理です。特にトマトベースのケフタ(ひき肉)と卵のタジンは食べ応え満点。体の芯を温めてくれ、食欲が進みます。


















塩レモンとチキン・オリーブのタジンも香り高く人気の一品です。モロッコはミントやオリーブの生産で有名ですが、こういった土着の香辛料をふんだんにとりいれています。












もう一品、モロッコの代表的な料理であるのがクスクスです。パスタと同じセモリナ粉を丸めたものに、野菜や豆、肉をトッピングし、スープをかけていただきます(写真では野菜ばかりに見えますが、中に宝物であるお肉を隠すのが一般的だそう…)。現地ではお祈りが終わった後、金曜のお昼に食べるのが習慣で、モロッコに滞在した際も、金曜のお昼のみクスクスを提供するお店が多くありました。







最後にお決まりと言っていいほど誰もが飲むのがお砂糖をたっぷり入れたミントティー。食べ過ぎてしまったときにも、香辛料のお口直しとしても欠かせないお茶です。

長いトロントの冬を、モロッコ料理で暖かく過ごしてみてはいかがでしょうか。



Walima Cafe
1943 Avenue Road,
North York, Toronto
http://www.walimacafe.com/









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