リレー随筆


Canadian Fishing


宗 大介 Yusen Logistics(Canada) Inc.

幼い頃は週末の度に父と海や川に釣りに行っていた。社会人になり釣りからはしばらく離れていたが、カナダに来てから、釣りの師匠とも言うべき人に出会い、カナダでの釣りの奥深さに事ある毎に触れている。今回は、その一環をこちらで紹介したい。

カナダの中でも特にオンタリオでの釣りの面白さは、四季とともにがらりと変わる多様さ、そして何よりも自然の変化に合わせたスタイルにあると思う。

春になると湖からとけだした氷が流れる中でのトラウト釣り。短い夏は州内に無数に点在する川や湖でのバス釣り。秋のほんのわずかな期間だけ楽しめるサーモン釣り。湖が全てが凍りついた頃には、1メートル近い分厚さのある氷に穴を開けてのアイスフィッシング…。

それぞれの釣りにユニークな特徴があり、例えばトラウト釣りでは、同種の卵を攻撃する(食べる)習性を利用して、イクラのようなものを使用して釣りを行う。

夜行性のウォールアイは、すっかり日が暮れてからが釣りスタートとなる。日本でも人気の高いバス釣りでも、こちらではカヌーやカヤックを利用して湖から湖、ポイントからポイントへと移動するのだが、その湖によって住んでいる魚の習性が違っているのも興味深い。

そんな中でも、何より私が魅了されていることは、釣りを通して一年中カナダの大自然に触れることが出来るという点だ。春の釣りは、未だ震えるような寒さの中、それでも長い冬の終りを確かに感じることが出来る。

夏は眩しい太陽がゆっくりと地平線に沈むその瞬間まで、思う存分釣りに没頭する。秋は紅葉していく木々の色に秋の深まりを感じ、真冬のアイスフィッシングでは、凍って一面真っ白になった広大な湖の上にポツリと座り、コーヒーを啜りながら獲物を待つ。

どの釣りを行うのも必ずライセンスが必要ですが、1日だけのテンポラリーのものからオンラインで簡単に取得でき、初心者のかたでも気軽に始められるカナダでの魚釣り。是非、みなさんも挑戦されてみてはいかがですか?

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