わたしのとっておきのお店


風味絶佳なシーフード料理 金曜日のご褒美ランチに
- Chase fish and oyster–


JETRO 小川 春香


この10年間ほどで一段と洗練されたと言われるカナダの外食産業。来加前は全くといっていいほどカナダの食への期待はなく、料理の腕を磨く良い機会とさえ思っていたほどでしたが、実際に足を運んで市内の店を開拓してみると、食糧資源国ならではの新鮮で栄養価の高い食材や、多文化主義国ならではの世界各国本場の味を堪能でき、おいしいレストランが至るところに点在していることに気付かされます。

「食」はライフスタイルの中でも趣向のこだわりが強く、食文化の普及・浸透は時間を要するものですが、昨今の居酒屋やラーメン店の成長の勢いをみると、その背景にあるカナダの異文化への寛容さを実感します。2012年の居酒屋ブーム、2013年からのラーメンブームに続き、今年はカナダでどのような流行がみられるのでしょうか。

さて、今回のとっておきの店は、ファイナンシャル・ディストリクトにある「Chase fish and oyster」。REDSの元料理長であったMichel Steh氏と一緒にe11evenのSteven Salm氏が2013年8月に開店したお店です。トロントの歴史保全地区Temperance通りの一角、歴史的建造物として登録されたルネッサンス・リバイバル様式の建物Dineen Building内に位置します。

1階がカジュアルな雰囲気のChase Fish & Oyster、上階がカジュアル・エレガントをコンセプトにしたChaseと、2つのレストランが併設されており、どちらも開店して間もないお店ですが、グローブ・アンド・メール紙の2013年ベストレストランに選ばれ、「10年来の最高のレストラン」と評論されています。

私が訪れたのは、1階のfish and oyster。カジュアルな雰囲気ながらも、シェフこだわりの豪華な食材を使い、フレンチスタイルの香り高いお料理が並びます。特にお勧めしたいメニューは「Oyster po’boys!」という牡蠣フライとタルタルソースの一口サイズハンバーガー。写真にあるとおり見た目もかわいらしいですが、パンや衣のさくさく感 、天ぷらバターとオイスターの風味も絶妙で、五感で楽しめる一品です。

普段使いにはし難くとも、美食家も興奮すると言われるハイレベルな料理と居心地の良い雰囲気を考えると、比較的リーズナブルなお店で、金曜日や休日の午後、特別な日、特別な人とのご褒美ランチにぜひお勧めしたい場所です。

美食といえば、現在トロント市内で食のイベントWinterliciousが開催されており、お手頃な価格で様々なレストランを試すことができます。寒い冬を乗り越えるための最高の娯楽となりそうです。この機会に、お気に入りのレストランを開拓してみてはいかがでしょうか。
(残念ながらChaseは不参加のようです…。)

The Chase Fish & Oyster
http://www.thechasetoronto.com/
10 Temperance Street



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