わたしのとっておきのお店


「これぞ中華海鮮料理!」
The Fishman Lobster Clubhouse Restaurant


在トロント日本国総領事館 市川 秀隆


大学を卒業し、就職して東京で1年間過ごした後、辞令を受け向かったのは、中国地方のとある山奥。しかも一軒家で一人暮らしという、都会とは真逆の生活で大きなカルチャーショック(と、のどかな生活)を2年半経験しました。職場の同僚は地元の人で退職間近な、自分の親と同年代。喧嘩もしたけど酒も一緒によく飲んだ。もうその職場はなくなりましたが、この季節になると、そんなおじいさん達と忘年会で出掛けた、山陰の浜辺にある漁師宿のカニ料理を思い出します。

というわけで今回はその漁師宿ではありませんが、スカボロー地区の北、パシフィックモールのすぐ側にある中華海鮮レストラン(The Fishman Lobster Clubhouse Restaurant)をご紹介します。霧笛や波の音を聞きながら杯を傾ける、そんな山陰の浜辺とは全く環境の異なるここトロントでは、地場の海産物を楽しむことは残念ながら不可能。ただし、そこは偉大なる中華民族、圧倒的な調達力とボリューム感で地理的ハンデも吹き飛ばします。この周辺だけでも中華レストランは数多く存在しますが、このお店はとにかく量がハンパないのが人気で、中国系の皆さんからも一目置かれた存在のようです。


その店内には壁という壁に水槽がはめ込まれ、一面のカニ(キングクラブ)、ロブスター、カニ、ロブスター…と、まるで水族館の中にいるような気分にさせてくれます。始めにコース料理を注文をする時に、希望すればウェイトレスさんが調理前のカニを持ってきてくれて、一緒に写真撮影も可能。うれしそうに写真を撮る中国系の皆さんですが、私自身もやってみればよかったなと少し後悔しています。

ロブスターは写真のように、“Hong Kong Typhoon Shelter Style”と呼ばれる、殻付きのままブツ切りにしてガーリックチップやコリアンダー等と一緒に揚げたものが、こちらの名物のようです。これだけでもお腹一杯ですが、コース料理では他に、日本でよく食べるようなボイルしたカニ、肉厚なBC産のカキフライ(にバターとブラックペッパーたっぷり)、スズキやウナギの煮付け、炒飯、そしてデザートに黒ごまスープ・・・、と圧倒的な物量を見せつけられ、気分は既に香港へ。

よく中国の人は日本料理は量が少ないと言いますが、ここの料理をみればそれも納得させられるでしょう。ちなみに、ここの黒ごまスープを飲めば髪が黒くなる、と誰かが言っていたような気がしますが、残念ながら効果についての保証はできかねます。

というわけで、私の行った日も大入りで、午後6時には既に満席になっていましたので必ず予約を入れることをお勧めします。ご家族やグループでのお食事に最適ですよ。


The Fishman Lobster Clubhouse Restaurant
680 Silver Star Boulevard,
Scarborough, Ontario M1V 4S5



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