「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第72回>
RBC Dominion Securities
アダムス ナタリー氏 Ms. Natalie Adams Investment Advisor

2月より個人会員として商工会にご入会頂いたRBC Dominion Securitiesの投資アドバイザー、アダムス氏にインタビューをして参りました。日本人のお母様をもつアダムス氏は、日本への留学と勤務経験があり、日本語も大変流暢です。様々な経験を通じて、投資アドバイザーとしてカナダにいる日本人をサポートしたいとおっしゃるアダムス氏にお話を伺ってまいりました。


(松田)御社の業務内容のご紹介をお願いします。

(アダムス氏)RBC Dominion SecuritiesはDominion Securities Corporation Limitedとして1901年にトロントに設立されました。100年以上の間、富裕層や施設、企業に資産運用サービスをしております。1996年にRBC銀行の100%子会社となり、RBC銀行のWealth Management(資産管理)の部分を行っております。従業員は、投資アドバイザーとしては約1500名在籍しております。

(松田)御社の強みはどのようなところにありますか。

(アダムス氏)資産運用会社の資産ベースとしては、カナダではナンバー1、世界でもナンバー10と、たいへん大きな規模の会社です。カナダで最大の規模とそのネットワークを活かして多様なサービスを提供できることは弊社の強みです。社内のリスク分析能力やクライアントを分析して作られる精巧な金融ソリューションには弊社はたいへん自信をもっております。またRBC Dominion SecuritiesはRBC銀行とつながっていることもあり、他の資産運用会社と比べて非常に安定しております。RBC銀行は、経済誌「Global Finance」で”北米一安心な銀行(Safest Bank in North America)”という評価を頂いています。

(松田)アダムスさんのお客様はどのような方が多いですか。

(アダムス氏)現在私のお客様は個人の方が多いですが、企業も担当しております。それぞれのクライアントのリスクごとに投資相談をするので、リスク分析がとても重要な仕事です。例えば、保険、為替、株価から経済研究等、様々なニーズに対して解決法を提案しています。

(松田)御社で取り組んでいる社会・コミュニティ貢献にはどのようなものがありますか。

(アダムス氏)環境問題は社として常に意識しています。身近なところでは、紙の無駄遣いを減らすためデジタルベースでのやり取りの推進、また節電など、個々の社員ができるところから取り組んでいます。その取り組みが評価され、RBC Dominion Securitiesはワールドエコノミックフォーラムにより”The Canada’s Greenest Employers”の一つとして表彰されており、また、2013年のDow Jones Sustainability World Index(社会、環境、経済の分野から企業の持続可能性を評価する世界的な株式指標)に選定されています。

(松田)アダムスさんが今後力を入れてやっていきたいことはどのようなことでしょうか。

(アダムス氏)私が日本に住んでいたとき、母国語で投資相談をできる機会がなく、大変不便な思いをしていました。その思いから、私がカナダに住んでいる日本人に役に立つことができるのでしたらサポートしたいと思いました。会社にはマルチリンガルに対応する担当もおりますが、残念ながら日系担当として日本語で日本人をサポートできる者はおりません。私は特別に日系担当ということではありませんが、自分の経験から個人的に日系コミュニティをサポートしたいと思っています。

(松田)それでは、アダムスさんのご経歴についてお伺い致します。

(アダムス氏)出身はカナダです。日本人の母とイギリス人の父のハーフとして生まれました。高校時代に日本語を勉強し始め、マギル大学三年のときに奨学金を頂いて東京の一ツ橋大学に編入しました。卒業後は東京のNEC本社にて半導体北米事業部に勤めました。その後、その経験よりHSBCの証券会社に入社し、ロンドンに6年間、その後ニューヨークに3年間と転勤し、その間はずっと主に欧州や北米の顧客を相手に日本株の営業を行っておりました。そして2009年にカナダに帰国しました。

(松田)3カ国で9年間以上日本株を担当されていて、その間に大きな変化はありましたか。

(アダムス氏)2008年のファイナンシャルクライシスはやはり大きかったです。丁度ニューヨークにいた時でしたので、株価の暴落や経済状況の下落を目の当たりにしました。過去に例のないような非常に厳しいときで、その経験から企業相手から個人宛のビジネスに変わることを考えました。

(松田)企業向けと個人向けではどのような点が違うのですか。

(アダムス氏)企業と個人ではファンドの種類やパフォーマンスが違いますが、サービスについては何も変わりません。個人、企業に関わらず真摯に丁寧に対応をしてきましたが、お客様が企業ですと2008年のような金融危機が起きてしまうと、私の力ではどうすることもできませんでした。個人のお客様はその後も私のサービスや私を信頼し選んで下さいますので、その点は大きかったです。また、個人の資産運用は企業と比べるとリスクがそれほど高くありません。そのためより安定した投資をお薦めすることもできます。

(松田)2009年にカナダに帰国されてからはどのようなことをされていましたか。

(アダムス氏)帰国してからRBCに入社するまでは、ドキュメンタリーフィルムの映画プロデュースをしていました。良い機会でしたので、少し違う仕事をしてみたくなり挑戦しました。学生時代からずっと映画には興味があって、自分で脚本を書いて、製作して撮影してということをやっていました。

(松田)どのような映画を作られたのですか。

(アダムス氏)カナダの義足のマラソンランナーとして有名な”Terry Fox”という方がいますが、彼と同じように癌で足を失い、義足でカナダを走って横断した”Steve Fonyo”という方を取り上げた「FONYO」というタイトルの映画です。Terry Foxは大変有名ですが、何故同じことをやり遂げたSteve Fonyoはそれほど有名にならなかったのかということをテーマに撮った作品です。

(松田)今後も機会があれば映画を製作したいと思いますか。

(アダムス氏)そうですね、いつかまたもう一度作品を作りたいと思っています。今もアイデアが毎日頭に浮かんでくるので、ノートに書き綴っています。私はドキュメンタリーが一番好きですね。事実と実在する人々の本当の気持ちが含まれているところが魅力です。

(松田)アダムスさんがお仕事をする上で大切になさっているのはどのようなことでしょうか。

(アダムス氏)サービスです。クライアントコンタクトを一番大切にしています。コミュニケーションを通してクライアントのニーズを出来る限りきちんと把握することで最適なものをご紹介し、またリスクについてもきちんと説明して納得して選択していただけるように心がけています。カナダにいらっしゃる日本人の方々にも、資産を増やすための効率的な投資とそのためにも色々な方法がありますので、それらを紹介しながらサポートしていきたいと思っています。

(松田)特に日本人のお客様にとって気をつけたほうが良い点をご紹介いただけますか。

(アダムス氏)細かい条件は個々で違いますが、一般的に税金と為替は皆さん同じ条件ですので、まずはカナダにいらっしゃる間のご預金に出来る限りタックスを払わなくて良いよう、タックスフリーセービングの口座を上手に使うことをお薦めします。各銀行に条件はありますが、その口座内での利息に対してタックスがかかりません。また、円安である今のうちにカナダドルで貯金をしておくと良いと思います。ご希望の方にはまた別の機会に相談を受けさせて頂ければと思います。

(松田)では、アダムスさんのプライベートについてもお伺いしたいと思いますが、お好きなスポーツやご趣味は何ですか。

(アダムス氏)スポーツはテニスを少しやっていましたが、今はあまり時間がなくやっていません。趣味は、ピアノを弾くことと料理をすることです。ピアノは10歳からずっとやっていますが、あまり上手くはありません(笑)。弾くジャンルはクラシックです。ピアノに向かうと集中できて気分転換になりますね。もっと練習しなければと思いますが。

(松田)お料理は何料理を作られるんですか?

(アダムス氏)イタリア料理です。ロンドンで暮らしていた時に近かったし、イタリアで過ごしたこともありまして、イタリアで教えてもらいました。一番の得意料理は「ナスのパルミジャーノ」です。ラザニアのようですがラザニアの代わりにナスを使い、ナスとチーズとトマトソースを重ねてオーブンで焼く料理です。とても美味しいですよ。

(松田)本場のイタリア料理、美味しそうですね。日本食も作られることはありますか?

(アダムス氏)今年のお正月にお雑煮を作ろうと思ったのですが、ちょっと都合が悪くなってやめました(笑)。母は日本人ですが、私が小さい頃は日本食材が手に入りにくかったこともあり、あまり日本食を食べて育ったというわけではありませんでした。日本料理を作るのは時々ですね。

あとは、毎日日本語に触れたいと思っています。私は子供の頃は家でも英語環境で育ったので日本語を話せませんでした。高校生になって日本にいるおじいちゃんやおばあちゃんと話をしたいと思って自分から日本語を勉強し始め、一橋大学に編入し日本でも仕事をしましたが、もう随分昔のことです。しばらく日本語を話す機会がなかったのですが最近使う機会が増えてきましたので、なるべく毎日日本語を使ってもっとブラッシュアップしていきたいと思っています。

(松田)最後になりますが、商工会会員へのメッセージがありましたらお願いいたします。

(アダムス氏)カナダでの資産運用や投資について日本語でサポートさせていただきます。ご質問があれば是非ご連絡下さい。

(松田)インタビューは以上になります。どうも有り難うございました。





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