「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第67回>
Makita Canada Inc. / (株)マキタカナダ
寺嶋 秀幸 President



マキタカナダさんにインタビューに行って参りました。オフィスの所在地はWhitby。商工会会員企業の中で最東端に位置し、トロントより約30分のドライブで到着です。2012年9月にご着任された寺嶋社長とのインタビューは、笑いの混じった楽しいものになりました。特に商品のお話と「今はまっていること」(後述)のお話になると、とても楽しそうに語ってくださったのが印象的でした。
 


(松田)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(寺嶋氏)電動工具、エアー工具、エンジン式工具といった製品の販売をしております。最近は一般家庭用や園芸用の製品にも力を入れております。社員数は現在約200名で、日本からの駐在員は私を含めて2名おります。現在、生産拠点は世界に8カ国あります。日本、アメリカ、中国、ブラジル、イギリス、ドイツ、ルーマニア、そして昨年の7月にタイに工場ができました。販売拠点は世界に50カ所あり、全世界を網羅しようと頑張っています。カナダは、こちらのWhitbyが本店で、バンクーバーに支店があります。

(松田)御社の設立はいつですか?

(寺嶋氏)設立は1973年の11月で、今年で40周年を迎えます。今から、お客様を招いた40周年パーティーの企画や、40周年記念グッズの準備等、従業員の皆さんからアイディアを募り、色々と企画を練っているところです。盛り上げていきたいと思っているので、今から楽しみです。

(松田)お客様はどのような方が多いですか?

(寺嶋氏)一番大きなお客様はホームセンターです。カナダで言うと、例えばHome Depotのような大きなホームセンターですね。あとは日本で言う金物屋さんのような販売店さんです。最近だとAmazonのようなインターネットショッピングサイトとも取引をしております。

(松田)特に力を入れていらっしゃることはどのようなことですか?

(寺嶋氏)マキタというと大工さんのようなプロの方向けの工具というイメージが強いかと思うのですが、最近は一般の方向けに、ご家庭でも使用できる製品にも力を入れております。例えばこちらのような、ビットがたくさん入っていて思わず使いたくなってしまうような電動工具。日曜大工心をくすぐるようで、父の日のプレゼントなどに人気の商品です。他には、高齢の方や女性も使用しやすい軽量な電動工具にも力を入れております。これはお庭の生垣を刈る時に使う生垣バリカンという園芸工具なのですが、かなり軽いので、ちょっと持ってみてください。

(松田)本当に軽いですね。これなら力の弱い女性も操作できると思います。

(寺嶋氏)しかもこれはバッテリーで動くので電源コードがいらないんです。更に、この先端部分を他の刃に取り替えることができます。芝刈り用の刃や、端のトリミングができるようなものもあります。用途が2つ以上あるとお得感も出てきますし、大変好評をいただいており、個人的にも一押しの商品です。私も以前両親にプレゼントしたのですが、とても手軽にできると喜んでくれ、私がマキタに入社したことを初めて親が喜んでくれたような瞬間でした(笑)。

もう一つ優れた点は、一つのバッテリーを別の商品にも使用することができるんです。例えばこの園芸工具を一つ買えば、同じバッテリーをこの掃除機に使用することができます。連動している商品は50種類以上あり、それぞれのバッテリーをわざわざ購入する必要がないので、このコンセプトはプロのユーザーの方々にも好評を頂いております。

(松田)これらの商品の中で一風変わったこちらは、何ですか。

(寺嶋氏)これはラジオです。このラジオも、マキタのバッテリーであればどれでも使用できるようになっています。iPhoneやiPodをつなげることもできるので、お好きな音楽を手軽に再生いただけます。プロの現場でも日曜大工でも、キャンプなどのアウトドアでも、ちょっと音楽が欲しいときなどに大変好評です。

こちらは懐中電灯です。LEDライトを使用しており、十数時間も点灯したままにできます。トロントでは、雪や雷雨による停電が数日に及ぶという可能性もあるようですので、そのような場合にも安心です。広げてフックに掛けたり、使用しないときには畳んでコンパクトにできるようになっています。
マキタの従来のイメージとは違いますが、こういったアイデア商品も人気が出てきています。

(松田)ちょっとしたギフトに何かお薦めはありますか?

(寺嶋氏)そのような時にはこちらがお薦めです。違う大きさと形状のビットが中に入っている手工具式スクリュードライバーです。たくさん種類があるのにコンパクトにできていて、何かの折に御礼を込めて差し上げたり、ギフト用にお買い求め頂くのですが、大変便利だと好評を頂いております。
 
(松田)これは便利ですね。私もこのスクリュードライバー欲しいです。

(寺嶋氏)有り難うございます。このような形でマキタの商品も色々と変わってきています。プロ向けだけではなく一般のお客様にも幅広く手軽にご使用頂ける商品を提供し、より身近に感じていただけるようにというのも新たな目標のひとつです。

(松田)このような商品は、日本でも同じものが購入できるのですか。

(寺嶋氏)はい、日本でも同じような製品を販売しております。基本的には全世界で同じようなものを手に入れることが可能です。バッテリーはどこの地域でも使用可能なのですが、電圧やプラグが違う地域がありますので、充電器や電源コード式の商品はそれに準じたものをご使用頂く必要があります。

(松田)今後力を入れていきたいことはどのようなことでしょうか。

(寺嶋氏)環境に優しい製品の提供です。例えば園芸用の製品ですと、従来エンジン式、つまりガソリンを使う製品が多いのですが、ガソリンの匂いや騒音が問題となることがあります。例えば病院や学校の周辺などは、匂いや騒音のために作業時間は早朝か夜というように限られてしまいます。弊社では大型の充電式製品も開発しておりまして、ガスが出ないため匂いが気にならない、そして音も大変静かです。またガソリン製品とは違い手入れもメンテナンスもほとんどいらないため使用も大変楽なんです。環境にもユーザーの方にも優しい、そういった製品の売り込みを強化しています。

(松田)一般向けのDIY製品とプロ向け製品の需要の割合はどれくらいですか?

(寺嶋氏)プロ向け製品の方が多いです。価格、性能、品質等、重きを置く部分は人それぞれですが、耐久性や品質を重視されるのがプロの方です。耐久性はマキタの強みの一つですので、多くのプロの方に選んで頂いております。例えば、突然現場で雨が降ってしまっても、ちょっとした水くらいでは壊れない製品もあります。ユーザーさんからすると天気が悪くても仕事をしなければいけないということになってしまうんですが(笑)、そういった点はプロの方でないとわかってもらえない部分ですね。

(松田)プロに認められる商品ということですね。ではこの辺で、寺嶋さんのご経歴についてお伺い致します。

(寺嶋氏)神奈川県茅ケ崎市出身です。いわゆる元湘南ボーイです。でも泳げないんです。家から海は近かったんですが、あまり近寄らなかったです(笑)。実は中学、高校の頃に3年半くらい、父の仕事の関係でトロントに住んでいたことがあるんです。補習校にも通っていました。その後は日本で大学を卒業し、1999年にマキタに入社しました。今回トロントに来るのは2度目なので、第二のふるさとに帰ってきたような気分ですね。

(松田)入社のきっかけは何かありましたか?

(寺嶋氏)マキタと出会ったのは父の影響です。父が日曜大工が好きなので、子供の頃からこのような電動工具が周りにあったため、自然と興味を持ち、会社もマキタを選んでいました。私も工具を使うのは好きなので、いの一番に新商品を知ることができますし、そういったところも含めて心から良い会社だと思っています。

(松田)入社後はどのようなご経験をされたのですか?

(寺嶋氏)入社してからはずっと海外営業部門として、希望通りというかわがままを言って、ずっと北米を担当させてもらっていました。実際にアメリカに行ったのは、2005年の3月から5年半です。初めはニュージャージー州、その後ジョージア州のアトランタに駐在しました。どちらもなかなかの田舎でした。その後一度日本に帰り、昨年2012年の8月の終わりにトロントに来ました。

(松田)アメリカではどのようなご経験をされましたか?

(寺嶋氏)駐在当初は右も左もわからないような感じでしたが、その後、複数の事業所を1ヵ所に統合するという大きなプロジェクトに関与し、良い経験をさせてもらいました。同時に、2008年のリーマンショック後はかなり厳しい時期が続きました。皆が精神的にネガティブになりがちだったのですが、ネガティブさをポジティブに持っていくよう乗り越えたことで、メンタル面が強くなったと思います。良い経験になりました。

(松田)トロントにいらっしゃって4ヵ月くらい経ちますが、いかがですか?

(寺嶋氏)やっぱりアメリカよりもカナダの方が好きですね。私がいたアメリカの地域ではどちらかというと外から来た者に温かい感じはしなかったのですが、カナダは移民の国ですし、人が柔らかいように感じます。治安もいいですね。夏に来て、夜平気でみんな外を歩いているのをみて驚きました。アメリカではそんなこと考えられませんでしたから。やっぱり平和な国なんだなと実感しました。仕事柄か、ギスギスした人もいなく、溶け込みやすい環境が多いので、仕事も非常にやりやすいです。

(松田)そのようなご経験より、寺嶋さんがお仕事を進める上で大切になさっていることはどのようなことですか?

(寺嶋氏)これは社訓でもあるのですが、「おいあくま」という言葉です。
「おこるな」「いばるな」「あせるな」「くさるな」「まけるな」
この言葉が大好きで、今まで何度もこの言葉に助けられています。仕事をしていると感情的になってしまうことが時々あって、でも感情的になってしまうときちんとした判断ができなくなったり、物事の本質が見えなくなってしまったりということがあるのですが、そういう時にこの言葉を思い出して、一息ついて考え直すと、冷静になれるんです。この言葉は教訓のように後輩にも伝えています。今後もずっと大切にしていきたいですね。

(松田)良い言葉ですね。それでは、寺嶋さんのプライベートについてお伺いしたいと思います。

(寺嶋氏)好きなスポーツはテニスとゴルフです。テニスは小学校の頃からずっとやっています。両親がテニスが好きだったのでいつの間にか一緒にやっていました。会社に入ってからはチームに入りよく試合にも出ていました。健康維持とストレス発散にはテニスが一番ですね。けれど、カナダに来てからは一度も出来ていないんです。冬になるとなかなか外でできないので、春が来るのが待ち遠しいですね。

(松田)ゴルフはどのくらいされてるんですか?

(寺嶋氏)きちんと始めたのは会社に入ってからです。とてもはまって、道具を揃えたりかなりお金を使ってきました(笑)その割にはあんまり腕は上がっていないので、カナダにいる間に腕を上げて、日本に帰ってから皆を見返したいと思っています。

(松田)他に今はまっていることは何かありますか?

(寺嶋氏)最近、とても可愛いらしいポメラニアンに出会いまして、一緒に遊ぶことにはまっています。元々ネコ好きで、犬は少し苦手だなと思っていたので自分でも意外なんですが、可愛くてもうメロメロです。2歳半でリリーちゃんという名前なんですが、遊んでいると心が癒されますね。きっと犬だからじゃなくて、リリーちゃんだから可愛いんだと思うんですが、ってもう親ばかですね(笑)。

(松田)今後カナダでやっていきたいことは何かありますか?

(寺嶋氏)せっかくカナダにいるので、一度はオーロラを見てみたいですね。今(1月〜2月)もシーズンですが、じっくりと計画を練って確実に見たいので、来年ですね。ただ、私は寒さに弱いので、それが一番の課題ですけど(笑)

(松田)それでは、最後に商工会会員に向けてメッセージをお願いします。

(寺嶋氏)赴任してから今まで出張が多く、なかなか皆様と交流する機会がなかったのですが、今年は積極的にイベント等に参加して皆様と交流を深めていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。できればゴルフ場でも交流を深められたらなと思っていますので、ゴルファーの皆様も是非宜しくお願い致します。

(松田)ゴルフをされる方はたくさんいらっしゃいますので、すぐにお仲間が見つかりそうですね。インタビューは以上になります。どうも有り難うございました。





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