「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第65回>
Nissin Transport (Canada) Inc. / (株)カナダ日新
岩渕 充浩 President



今回は、今年5月にご着任された(株)カナダ日新の岩渕社長とのインタビューです。ピアソン空港から程近いミシサガに所在し、グループ会社の日新トラベルは同じ建物内にあります。岩渕社長はとても優しい雰囲気の方、丁寧に、そして時々笑いを入り混ぜながらお答えいただき、楽しくお話を伺いました。
 


(松田)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(岩渕氏) 当社は物流サービス会社で、設立は1984年です。実際に飛行機や船やトラックを持っている訳ではなく、お客様の物を運ぶ手配をしています。皆様が物を国内に送りたい、もしくは海外に送りたいけれどどうしたらいいかわからない時に、我々がプロとして、梱包、国内のトラック輸送から船や飛行機での海外輸送とそのための通関等の手続き、保険の手配、必要な際は倉庫保管等の付帯的なサービス等を含め、安全かつスムースに、ドアからドアまで運ぶ全ての手配をしています。

(松田)社員数はどのくらいですか?

(岩渕氏)約60人です。こちらのトロント支店は、現在男性4名女性3名の計7名の日本人スタッフがおります。カナダ国内には他にアリストン支店と、バンクーバー支店の計3支店があります。

(松田)お客様はどのような方が多いですか?

(岩渕氏)トロント支店のお客様は部品メーカーさんや完成車メーカーさんなどの自動車関係会社が多いです。アリストン支店はホンダさんがメインのお客様です。バンクーバーでは生鮮貨物の輸送が多く、魚や果物等の食品や、住宅用資材を日本に輸出しています。生鮮食品は、夏はブルーベリーやチェリー等の果物、秋は高級マツタケ、冬はうになどの海産物が多いです。デリケートな食品の輸送は取り扱いや温度・湿度管理に注意が必要ですが、弊社では長年のトレーニングと経験に培われた独自のノウハウをもっていますので、最高の状態でお届けできます。送ってばかりで食べる機会がないのが残念なんですけれどね(笑)。

(松田)お客様は企業の方が多いですか?

(岩渕氏)そうですね。お引っ越し貨物の輸送などで使用して下さる個人の方もおりますが、ほとんどは企業です。

(松田)輸出先は日本が多いのですか?

(岩渕氏)日本はやはりメインの輸出先ですが、食品などは中国に送ることも多いです。部品などの自動車関係は、日本以外に、アジア、中国、イギリス、ブラジル等世界各地への輸送も増えてきました。

(松田)カナダへの輸入と輸出ではどちらの方が多いですか?

(岩渕氏)輸入が6割くらいを占めています。自動車関連部品は、中国、アジアで安く製造していますので、輸入でも、やはりそれらの国からの貨物が増える傾向にあります。物流動向を見ていると、何処が発展していて何処が元気がないか良く分かります。今日本の産業には逆風が吹いていますが、官民協力して再起を目指し、以前のように製品をどんどん輸出するようになってくれることを期待しています。

(松田)御社の売りや強みはどのようなところですか?

(岩渕氏)弊社は日本でも社員数1000人くらいの規模の会社ですが、全世界に拠点をたくさん持っていますのできめ細やかなサービスができるというのは強みです。日本やアメリカには同業者はたくさんおりますが、マーケットが小さいためかカナダにはまだそれほどは多くないので、幅広く対応させていただいています。
また、最近アメリカの会社と協力してメキシコとの物流網を作っています。今後メキシコとの物流も増えてくると思いますので、よりきめ細やかなサービスを提供出来るよう、現在力を入れています。
(松田)御社で提供している独特なサービスは何かありますか。

(岩渕氏)ジャスト・イン・タイム(JIT)デリバリーはご好評を頂いているサービスです。自動車関連のお客様のために工場近隣に拠点を置き、ハイクオリティでタイムセンシティブな部品納入を可能にしています。新鋭の倉庫管理システムやバーコード管理機材を駆使し、ハイレベルなサービスとリアルタイムな在庫情報を提供しています。また、ご希望によって品質管理業務等の付随するサービスも行っています。

(松田)今後力を入れて行きたいことはどのようなことでしょうか。

(岩渕氏)今まで規模が小さかったためできていなかった、通関業務を自社でできるようにしたいと思っています。現在は外部に委託しているのですが、通関のライセンスをとることでよりスムースなサービスを提供できるようになりますので、近い将来可能になるようにと現在話を進めています。

(松田)この辺りで岩渕さんのご経歴についてお伺いしたいと思いますが、ご出身はどちらですか?

(岩渕氏)出身は神奈川県の横浜です。当社の日本本社は登記が横浜なんです。私は海の側で子供の頃から港を見て育ちましたので、こういう業種があると知る前から港に関係する仕事をしたいなとなんとなく思っていました。また、若い頃は海外や北米の文化に興味があったため、港から海外へつながる仕事ということでこの仕事を選びました。

(松田)入社してからは横浜でお仕事をされていたのですか?

(岩渕氏)ところが、わが社は本社は横浜ですが、オペレーションをしているのは東京がメインでした。しかも私は入社してからは埼玉や静岡、三重など地方にいることが多く実は一度も横浜勤務はなかったんです(笑)。その間に中国にも1年程いき、2005年からはアメリカのオハイオ州に赴任していました。

(松田)若い頃興味があったというアメリカに実際行かれていかがでしたか?

(岩渕氏)実際行ってみると若い頃に憧れていた自由の国アメリカというイメージとはやはり違っていましたね。赴任した先が田舎だったこともあると思うのですが、思いのほか保守的だったりして。言葉の問題もあったので苦労もありましたが、人はみんな明るくて良い人達ばかりで、仕事は楽しくさせていただきました。

(松田)印象に残っていることはありますか?

(岩渕氏)アメリカ国内をたくさん旅行しました。アメリカ各地で、若い頃に想像していたアメリカの姿を実際目にする事ができて楽しかったですね。一番印象に残っているのはデンバーです。ロッキー山脈に入る手前の街ですが、山に囲まれた綺麗なところです。あとはコテコテですが、グランドキャニオンやニューオーリンズも良かったですね。アメリカは広いですし、どこの都市に行ってもそれぞれアメリカらしい部分があるんですよね。ボストンにはアメリカという国が始まった歴史があり、シアトルにはスターバックスコーヒーの第一号店があり、オーランドにはディズニーランドがあって、ニューオーリンズはジャズの発祥の場所だという風に、とにかくアメリカっぽい場所を訪れて自分の目で確認しにいったという感じです。せっかくの思い出を忘れないように旅行記なども書いていました。

(松田)全部で何都市くらい行かれたんですか?

(岩渕氏)20都市くらいは行ったと思います。7年間もアメリカにいましたからね。

(松田)今年の5月にカナダにいらっしゃったということですが、カナダの印象はいかがですか?

(岩渕氏)仕事のことに関して言うと、仕方ないことですがダイナミックさには欠けますよね。けれどアメリカと比べても色んなバックグラウンドの文化をもった人がいますので、カナダ人と話をするのは面白いです。

(松田)アメリカも同じ移民の国ですけれど、人々の印象はそんなに違うものですか?

(岩渕氏)アメリカではみんなが“アメリカ人”なんですが、カナダではそれぞれの人種がコミュニティを作って自分のバックグラウンドを失わないように大切にしているイメージです。実際、周りからそういう話も聞きますし、私もそういう印象を持っています。

(松田)岩渕さんがお仕事を進める上で大切になさっていることはどのようなことですか?

(岩渕氏)我々の仕事はサービス業ですので、お客様に喜んでいただくのがやはり一番嬉しいことです。そのためには、どのような難しい要求をされたとしても「ノー」と言うことなく、「やりましょう」とお答えするようにしています。難しい要求には躊躇してしまうこともありますが、まずは調べてやってみようと、できる限りの努力をしてお客様に喜んでもらえることをしたいという心構えはいつももっています。そして従業員にもそのように日頃から伝えています。

(松田)それでは、プライベートなことをお伺い致しますが、ご趣味はなんですか?

(岩渕氏)先ほどもお話ししましたが旅行が好きですね。この半年の間は、まだ旅行する機会がなかったのですが、最近妻もカナダに来ましたので一緒にカナダ国内色々なところに行きたいと思っています。とりあえず、ケベック州やハリファックスやプリンスエドワードアイランド等の東海岸側へ一緒に旅行をしたいと思っています。自然の中でゆっくりして、カナダの良さを満喫したいですね。

(松田)カナダも広いですから、これから楽しみですね。最後になりますが、商工会会員へメッセージをお願いします。

(岩渕氏)ネガティブなことを言うようですが、カナダドルも高まっており、隣国アメリカの行方も不透明で、カナダの経済の先行きを若干心配しています。けれどこういうときこそ日系企業同士協力し合い、特に製造業の方々に頑張っていただいて、一緒に我々も発展させて頂きたいと思っています。今後ともどうぞ宜しくお願いします。

(松田)インタビューは以上です。今日はどうも有り難うございました。





戻る   過去の新代表者紹介インタビュ一覧はこちら