「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第61回>
Kubota Canada Ltd. / クボタカナダ株式会社
大内 渉 Vice President & Treasurer



トロントの北、マーカムにあるクボタカナダさんにお邪魔してきました。大きな倉庫の隣接したオフィスのロビーには、モダンなテーブルセットがあり、女子心をくすぐられました。今年の4月にご着任された大内氏は一つ一つとても丁寧に質問にお答えくださいました。



(松田)御社の事業内容のご紹介をお願いいたします。

(大内氏)クボタカナダは、日本の株式会社クボタで海外向けに作った製品と、アメリカのジョージア州で製造された製品を輸入し、カナダ国内で販売しています。製品は、トラクター、小型の建設機械、乗用の芝刈り機、小型運搬車(バギー車のようなもの)、そしてエンジン等を扱っています。

(松田)カナダの設立はいつですか。

(大内氏)設立は1975年で今年で37年目となります。元々は総合商社の丸紅さんが扱っていた事業に、クボタが資本参入をさせていただいたという形になっています。その後徐々に上昇し、現在はクボタの方が資本マジョリティを持っています。トラクターなどの機械関係ですと、カナダの拠点はここのみになります。

(松田)社員数はどのくらいですか。

(大内氏)現在100人ちょっとで、日本からの駐在者は2名です。

(松田)お客様はどのような方がいらっしゃいますか。

(大内氏)農家の方、草刈りや土木作業をするコントラクターの方々、他には広い敷地を持っている個人のお宅などでも扱っていただいています。

(松田)北米と日本では市場はどのように違いますか。

(大内氏)我々は日本では農家向けのトラクター、田植え機、コンバインなどを製造し、販売しておりました。その後、海外展開をしていこうということで、アメリカの農業向けへと進出してきました。しかし、ご存知のように北米の農業は日本のものと比べるととても規模が大きく、本格的な農業への参入は難しいものでした。そこで市場調査などをしながら、草刈りのモアを装備したトラクターを製造し、そこに小型のディーゼルエンジンを搭載し、低速で粘り強く動く「コンパクトトラクター」を開発しました。その製品は、北米の個人宅での芝刈りや個人経営の農家で使用していただいています。そのように、お客様の求める仕様を調査しながら、少しずつ日本の製品を改良し、製品を増やしています。他には、カナダではスノーブローワーを装着したトラクターなども需要が大きいですね。

(松田)特に力を入れていらっしゃる商品はありますか。

(大内氏)全ての商品に力を入れていますが、特に今は建設機械の販売の調子が良いので、引き続き力を入れていきたいと思っています。

(松田)ロビーにCFLの看板がありますが、御社でサポートをされているんですか?

(大内氏)弊社は昨年からCFL(Canadian Football League)のオフィシャルスポンサーとして、トラクターや車両の提供をしています。会場の設営やハーフタイム時の設備の運搬、また除雪等にもクボタの製品が使われています。また、年間チャンピオンを決めるグレイカップが今年で100周年ということで、それを記念してグレイカップツアーという電車やトレーラーがカナダ各地を転々とするイベントが始まっています。クボタカナダもロゴと社名が大きく入ったトレーラーの内装にグレイカップの歴史やフットボールの進化等の展示を施したものを作り、ツアーに参加しています。
また毎年、カナダに150社あるクボタ製品のディーラーがトロントに集まり、来年の新製品の発表を行うディーラーミーティングを行っていますが、今年は11月25日のグレイカップゲームのある時期に合わせて行い、ミーティングの後にみんなで観戦に行く予定で、楽しみにしています。

(松田)それは楽しみですね。御社では、他に従業員の方々のために何かイベントはやっていらっしゃいますか。

(大内氏)夏のイベントとしてゴルフ大会をやりました。また、先日、従業員70人ほどでCNタワーの中のレストランで立食パーティーをしました。そのうち5、6名程が一足先に行ってCNタワーの展望台の上外部を歩く「エッジウォーク」を体験し、立食パーティーの最中にそのとき撮影したビデオを上映してみんなで鑑賞しました。私は高所恐怖症なので勘弁してもらいましたが、応募者が多過ぎて最後は抽選で選びましたので、人気のアトラクションのようですね。体験した人たちはとても喜んでいました。

(松田)大内さんが今後特に力を入れていきたいことはどのようなことでしょうか。

(大内氏)北米の農業機械市場は既に成熟してしまっているため、弊社はなかなか本格的な農業に参入できておりませんが、やはりそこに入っていかないと大きな事業拡大は期待できません。常に努めているところですが、今後もそこには力を入れていきます。また、カナダだとエネルギー関係が活況を呈していますので、鉱山サイトでの人や道具の運搬などで我々の製品を使用していただければと、現在新市場の開拓にも力を入れています。

(松田)それではこの辺りで、大内さんのご経歴についてお伺いしたいと思いますが、ご出身はどちらですか。

(大内氏)出身は札幌です。クボタは本社が大阪にありますので、入社後は大阪にいきました。入社から5年後、宇都宮にあるコンバインと田植え機の工場に移り、そこに8年ほどおりました。その後アメリカジョージア州の製造会社に赴任となり、5年ほど滞在し、その後一度日本に戻り、今年の4月からカナダ赴任となりました。入社当時は人事を担当していましたが、宇都宮工場に移って以降は財務や企画関係の仕事をしています。

(松田)アメリカではどのようなご経験をされましたか。

(大内氏)アメリカでの経験は自分の中では非常に新鮮でした。特に海外志望というわけではなかったのでなぜ選ばれたのかは不思議だったのですが、行ってみるとやはり日本と違う環境の中で色々学ぶことができました。私のアメリカ駐在時はその製造会社の成長期と重なっておりまして、毎年毎年売り上げが何十パーセントも上昇し、活気に満ちていました。会社が拡大し、2つの会社に分割した際には、新会社設立のプロジェクトにも参画することができました。財務の仕事というだけでなく、会社の設立に携わることができたというのは有り難く貴重な経験だったなと思います。

(松田)財務のお仕事の面白みというのはどんなところにありますか。

(大内氏)我々はメーカーなので、製造、設計、販売、販売後のお客様サポート等、色々なタイプの仕事があり、色々なタイプの人が集まっている会社です。そういった違うタイプの人々と数字を介してコミュニケーションをとれるのが面白いところでしょうか。数字が出てくるのには意味がありますので、どうしてこの数値が出てきたのか、変動したときにどのような要因があるのか、数字の裏側に隠れている物事の意味を、実際に現場に行くと確認することができたりして、そういったときに面白みを感じます。

(松田)大内さんがお仕事をされている上で大切にされていることはどのようなことですか。

(大内氏)何事においてもそうですが、信頼関係ですね。それをいかに築いていくかということが一番ベースになるところだと思いますので、大切にしています。

(松田)では、大内さんのプライベートについてお伺いしたいと思いますが、好きなスポーツやご趣味は何でしょうか。

(大内氏)スポーツ全般、体を動かすことは好きです。今は週末にランニングをしています。社会人になってからあまり運動らしいことをしていませんでしたが、7、8年くらい前から続けています。ユニオンビルにトゥーグッドポンドという池があって、家からその池までの往復で8キロちょっとというコースを見つけたのでそこを毎週走っています。他には、カナダに来てからゴルフを始めました。まだ数える程しかやっていませんが、カナダには良いゴルフ場が多いとも聞いていますので楽しみですね。

(松田)これからカナダは長い冬の時期に入ってしまいますが、どのようなことをしたいですか。

(大内氏)ゴルフはやはりできないんでしょうね。ジョギングも寒さによりますが、続けられる限りは続けたいですね。出身が札幌なので、子供の頃はスキーもスケートもやりましたが、会社に入ってからは全然やっていません。ウィンタースポーツも機会があればやりたいですし、ホッケーはカナダの国技ですので一度は試合を観に行きたいですね。

(松田)それでは最後に、商工会会員へのメッセージをお願いします。

(大内氏)私は現在単身赴任ですが、もう一人の弊社の駐在員は家族で来ておりますので、補習校には大変お世話になっています。まだ来て間もないので、私自身はそんなに会員の方にお会いしたことはないのですが、今後お会いしましたときにはどうぞ宜しくお願いいたします。

(松田)インタビューは以上です。今日はどうも有り難うございました。




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