「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第60回>
Aya K. Immigration Services Inc.
川喜多 綾 カナダ政府公認移民コンサルタント



第60回目は、7月から個人会員として商工会にご入会くださった、政府公認移民コンサルタントの川喜多綾さんをお伺いしてきました。オフィスはヤング×エグリントンにある眺めの良いお部屋です。川喜多さんはさすがにお話がお上手で、しかも年齢の近い女性同士ということで話が弾み、最後の方はすっかりガールズトークとなってしまいました。



(松田)事業内容のご紹介をお願いいたします。

(川喜多さん)事業内容は、ビザと移民のコンサルティングです。ビザとは主にスタディパーミット、ワークパーミット、ビジタービザです。ビザや移民を申請したい方にアドバイスを差し上げて、必要書類のリストをお渡しして、それに沿って書類を集めて頂いて、それを私がリビューし、申請書を作成して、という二人三脚のプロセスです。ビザ・移民申請の代行というと、丸投げして最後にサインしてお終いという風に考えられる方もいらっしゃいますが、そうではなく、お客様と2人で協力して一緒にやっていくという業務です。

(松田)設立はいつですか。

(川喜多さん)2009年の9月10日でもうすぐ3周年、この日は私の誕生日なんです。覚えやすいですし、グッドラックかなと思いこの日を選びました。

(松田)お客様はどのような方が多いですか。

(川喜多さん)始めた当初は個人のお客様が多かったのですが、現在は法人のお客様も増えています。法人ですと、トロントの日系企業の駐在員や従業員のためのワークパーミットの申請や移民申請が多いです。個人の方ですと、スタディーパーミットやビジタービザ、結婚・コモンローの移民申請が多いですね。取扱いをしていないケースは、難民申請のみです。難民申請のケースは難しいので、それ専門の弁護士の方を紹介しています。

(松田)設立に至った経緯を教えて下さい。

(川喜多さん)きっかけは、留学センターで働いていたときに、ビザの申請を希望していらっしゃる方々に法的アドバイスをすることができず、歯がゆい気持ちでいたことです。カナダで法的にアドバイスができるのは弁護士か公認移民コンサルタントのみで、留学センターのカウンセラーがビザについて法的アドバイスをすることは違法です。そのため、弁護士の方にお願いしてくださいという風にお話することしかできませんでした。

最初から最後まで日本語でサポートをするためには、私が弁護士か公認移民コンサルタントになるしかないなと思い法律の勉強を始めました。まずセネカカレッジにてパラリーガルプログラムを受講し、法律全般を学んだ後に移民法律事務所でリーガルアシスタントとして働き始めたのですが、カナダ人の弁護士の下だったので、私が担当したいと願っていた日本人のケースが全くありませんでした。そのためリーガルアシスタントではなく、公認移民コンサルタントになることを決め、その資格を取るためにセネカカレッジにて二つ目のプログラムを受講し、卒業後に国家試験を受けて起業しました。

(松田)コンサルタントをする上で、どのようなことを心がけていますか。

(川喜多さん)まずお客様に対して近い存在でありたいと思っています。そのため、私はコンサルティング料は一切チャージしません。お客様に気兼ねなくゆっくりと話したいことを話していただかないと、私がアドバイスをできないので、設立前から、コンサルティング料を無料にすることは決めていました。また、後日でもメールでお問い合わせいただければいつでもご相談に乗ります。お客様のプライベートなこともお伺いしなければいけないこともありますから、壁を感じないで頂きたいですね。

他に心がけていることは、お客様に対して常に正直にアドバイスをすることです。
まず、お客様にできる限り選択肢を与えること。私自身が移民申請をしたとき、担当の弁護士の方は私に一つしかオプションを下さらなかったのですが、一人ひとりケースも事情も違いますから、私は3つオプションがあったら3つ全部教え、その上でその方にとってベストのオプションを一緒に相談して決めたいと思っています。

また、できないことはできない、可能性が少ないことも可能性が少ないとはっきり言うようにしています。中には可能性が少ないのに、お金のために移民を促して契約料を取る悪質な弁護士や公認移民コンサルタントもいますので、気をつけて欲しいです。

そしてできないからといってそこでお終いという訳ではなく、別の可能性をご提案するようにしています。移民というのは、現状ムリだから一生ムリということではなく、今後進む道によって可能性がでてくる場合もありますので、望まれるお客様には、今後どうしたら移民までたどり着けるかというプランニングをすることもあります。普通は弁護士も公認移民コンサルタントもそこまではしませんが、私は留学センターで働いていた経験があるので、今後こういうプログラムをとって、こういうスキルや知識を身につけて、こういう職種で働ければ、今の法律だったら移民までたどり着けます、ということまでアドバイスを差し上げています。そして、2年後でも3年後でもこのプランが達成できたときにまたお手伝いさせていただければと思っています。

(松田)今後はどのようなことに力を入れていきたいですか。

(川喜多さん)移民法はとても頻繁に変ります。大きい改定はそんなに頻繁にはないのですが、小さいルール等の変化はおおよそ3ヵ月~半年ごとにあります。いつ変わるか予想できない情報を常にキープアップしていくというのは、弁護士や公認移民コンサルタントでも難しいことですが、それをお客様に事前に伝えることができれば、お客様も行動を起こしやすいですよね。コンサルティングは情報が第一ですので、そこは変わらず力を入れていきたいです。
けれど、法律の内容によっては、変わる「予定」であって「確定」でないものもありますから、その点は私自身気をつけていかなければいけません。あとは自分自身の勉強です。今はやりたいことをできていますがそれで満足せず、今後もずっと法律の勉強は続け、知識や経験を磨き続けていかなければと思っています。

(松田)移民法の最新情報はどのように入手するのですか。

(川喜多さん)公認移民コンサルタント協会等から連絡を頂いたり、公認移民コンサルタントや弁護士限定の掲示板やフォーラムからも得ることができます。そのような掲示板やCICのニュースリリース等を読むことは毎朝の日課です。最近はTwitterでも最新の情報がアップデートされ、他の公認移民コンサルタントよりも早くに情報を得ることができることが時々ありますので、最新のシステムはすごいなと思いながら利用しています(笑)。

(松田)川喜多さんの話し方は安心感があって、さすがコンサルタントという感じですが、特別にトーク術等はお勉強されたのですか。

(川喜多さん)いえいえ(笑)でもそういう風に思っていただいて光栄です。お話はするのも聞くのも昔から好きですね。お話を通してその方のご経験やバックグラウンドや、内面を知ることができるのがとても好きで、特別なご経験のある方や、目標や何かやりたいことがある方、パッションを持っている方に出会うと嬉しくなってしまいます。移民申請というのはお客様の過去のご経験を細かく伺わなければいけなかったり、結婚移民ですと馴れ初めなどのプライベートなことも伺わなければいけなくなりますので、パーソナルなことを相談される方もいらっしゃいます。お客様が女性の場合は、女性同士の特有の悩みをお伺いする事も多いですね。女性同士だから話し易いというのはあるかもしれないですが、そう思っていただいて少しでもお力になれれば本望です。

(松田)それでは、川喜多さんのご経歴について教えて下さい。

(川喜多さん)出身は東京の八丁堀です。こう言うと皆さん驚かれるのですが、東京駅からすぐ近くのオフィス街で育ったんです。私が生まれた時はビルなんて全くないのどかなところだったのですが、あっという間に高層ビルが立ち並び、別世界になりました。学校は、幼稚園から高校まで一貫の女子校でした。女子校は通った者にしかわからない独特のところですよね。大学は共学に入学し、クラスで座った隣の人が男の子でびっくりしました(笑)。大学を卒業し、カナダに来たのは1999年です。

(松田)カナダはもう13年目なんですね。

(川喜多さん)カナダに来たときは、お友達に会いに1ヵ月間だけ滞在するつもりで来たんです。それが滞在を延長して、もう1回延長して、何だかカナダが合うなと思って居座ってしまいました。今後はもうずっとカナダにいると思います。

(松田)1ヵ月が一生になってしまったなんて、周りの方も驚いたでしょうね。そこで起業されたということですが、面白みややりがいはどのような時に感じますか。

(川喜多さん)一番やりがいを感じる時は、その方の人生に関わってるなと感じる時です。移民が取れた時は皆さんとても感動されるのですが、特に他の公認移民コンサルタントの方々からは難しいと言われた方の移民が取れたとき、「綾さんのお陰だ」と感謝の言葉をかけて頂けると、この仕事をやっていて良かったと心から思います。他の公認移民コンサルタントは機械的で移民はムリだという結論しか言ってくれなかったのに、綾さんは私自身に興味を持って、私の将来のことを一緒に考えてくれて、本当にためになりましたという御礼の言葉をいただいたときもとても感動しました。もし他にもそういう風に思って下さる方がいるのであれば、私は私のやり方でこれからも続けていこうと思えて、その時にとてもやりがいを感じました。

セネカカレッジに通っていたとき、移民法の最初の授業で先生が「移民法というのは、人の人生に関わる法律だということを頭に置きなさい。間違ったアドバイスをしたら、その人は国に帰らなければならないかもしれない。逆に正しいアドバイスをすれば、その人はカナダに移民ができて、母国から家族を呼び寄せることができるかもしれない。そのように他人の人生を大きく変えてしまう責任を担っている仕事なんだということをよく考えてから勉強しなさい」とおっしゃったんです。時々それを思い出して、その言葉の意味を実感します。

(松田)では逆に、難しさを感じることはありますか。

(川喜多さん)他人と触れ合うところが楽しい仕事ですが、難しさもそこにあります。お客様の中には、アドバイスを聞いて下さらない方、私に公認移民コンサルタントとしての仕事以上のことを要求される方もたまにですがいらっしゃいます。お話をじっくりお伺いする分皆さんに親身になりたいのですが、私が全てをお手伝いできるわけではありません。移民申請に必要な書類のリストをお渡ししたにも関わらず、なかなかお客様が書類を集めて下さらないのでケースがストップしている時などは困ってしまいます。私の仕事はアドバイスやコンサルティングであり、お客様を何度もプッシュしたりすることは業務には含まれません。あくまでも申請するのはお客様ご自身であるということを理解して頂きたいです。
また、情報開示の線引きも難しいところです。ビジネスなので線引きは必要ですが、その線の場所が初めの頃はわかっていませんでした。聞かれたことに正直に全て答えてしまって、そのお客様は契約をして下さらずご自身で申請されたという、悔しい思いをしました。だんだんとわかってきましたが、今でもそこは難しいと感じます。

(松田)それでは、川喜多さんのプライベートなことについてお伺いしたいと思いますが、お休みの日はどのように過ごされてますか。

(川喜多さん)休みの日は、女の子同士で集まってジグソーパズルをするのがとっても楽しいです。お菓子をいっぱい並べて、みんなでパズルをしながら、ずーっとおしゃべりするんです。恋愛のこと、ご主人のこと、子育てのこと、キャリアのこと、話題は尽きないですし、パズルやりながらの方がなぜか会話も弾んで、しかも共同作業をしているということで絆も生まれるんですね。時々泊まりがけでもしたりします(笑)。すっごく楽しいですよ。

(松田)とっても楽しそうです!私も仲間に入れて下さい!!

(川喜多さん)是非来て下さい(笑)他には、今年の夏はよくサニーブルックパークという近くにある公園に、婚約者の彼と犬を連れて早朝に散歩にいきました。おにぎりを持って小さな小川のほとりで食べたり、とっても気持ちが良くリフレッシュできます。人が好きなので、休みの日もいつも誰かと一緒に過ごしていますね。友達には寂しがりやだって言われます(笑)。

(松田)婚約者の方ということは、もうすぐご結婚なさるんですか。

(川喜多さん)結婚式は2014年6月の予定です。日本では式場に行くとプランナーの人がいて、プランがA,B,Cのように決まっていて、ということが多いのですよね。でもこちらでは何から何まですべて自分で決めなければならないのです。式場、招待状、テーブルクロス、お花、音楽バンド、リムジン、フォトグラファーと、必要ならばインタビューもして、何もかも決めなければいけないので大変ですが、まだ1年半以上先で余裕があるので、友達とパズルしながらアイデアやアドバイスをもらったりして、今から少しずつ楽しくプランニングをしています。

(松田)準備する期間も大切な思い出ですね。最後に商工会会員へメッセージをお願いします。

(川喜多さん)至らないことばかりで、皆様にお世話になることがたくさんあると思います。カナダには12年おりますが、起業してからはまだ3年です。今後商工会のイベント等でお会いした際には、色々とお話しさせていただきご教授いただければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

(松田)今日はどうも有り難うございました。





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