「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー

<第51回>

Pasona Canada, Inc./ パソナカナダインク
和田 文枝 Branch Manager


パソナカナダさんはダウンタウン中心部の高層ビル20階にあり、窓からの眺めがとても良いオフィスです。私たちの訪問をオフィスにいる全員でお出迎え下さいました。和田さんとは元々面識があったこともあり、2回目にして少しリラックスして進めることができました。


松田)御社の事業内容のご紹介をお願いします。


和田)主に日系企業を対象に、人材紹介や人材派遣サービスを提供しております。最近ではペイロールのアウトソーシングと人事戦略コンサルティングもリクエストに応じて行っております。


松田)お客様は日系企業が多いですか?


和田)そうですね。9割が日本に本社があり、カナダに支店または現地法人を設けられている日系企業、残りの1割は日本または日系企業とビジネスを行っているカナダもしくはアメリカ系企業です。


松田)正社員の紹介と派遣社員の派遣というのは割合でいうとどの程度ありますか?


和田)皆さん「パソナ」と聞かれると派遣会社というイメージが大きいかと思うのですが、ここパソナカナダにおいては、約7割が正社員の斡旋、3割が人材派遣です。また、派遣事業においては、例えば正社員の方が産休に入った際の臨時要員や特別なプロジェクトの要員として等、短期間での人材派遣の活用を希望される企業が多いです。


松田)企業さんが希望される人材というのは日本人が多いですか?


和田)求人案件の約6割が日本語を必要とするもので、残りの4割は英語のみが必要というニーズです。パソナカナダが設立され、私が入社した20年前は、約8割が日本語を必要とする案件でしたが、それが年々少なくなっていますね。


松田)ペイロールのアウトソーシングというのはどのような業務ですか?


和田)社員の給料計算管理の代行業務と思っていただくと良いかと思います。例えば、本社がアメリカにありカナダオフィスは社員数2、3名という規模の会社では、ペイロール専任の社員を雇う代わりに弊社が社員の給与計算からT4の発行までを全て代行致します。他には、様々な諸手当が付く日本からの出向者とカナダの現地社員とのペイロールを分けて行いたいというニーズもあるので、弊社が日本人社員の給与計算管理のみを代行することもあります。


松田)御社が設立されたのはいつですか?


和田)営業を開始したのは1992年の5月です。もうすぐ丸20年になります。立ち上げ時は日本本社から1人駐在員が来ておりましたが1年で帰任し、その後は全員カナダに長く住んでいるスタッフで営業しております。
松田)アメリカにもオフィスがありますね。


和田)昨年12月にヒューストンに新しくオフィスをオープンし、現在アメリカでは合計9拠点あります。パソナNAのオフィス以外に2006年にパソナMIC(パソナミック)という会社を立ち上げ、五大湖周辺のシカゴ、シンシナティ、デトロイトはパソナミックとして営業を行っています。他にはアトランタ、ニューヨーク、ロサンゼルス、そしてカリフォルニアに3拠点あります。


松田)アメリカにはたくさんあるのにカナダはトロントのみなんですね。バンクーバーには出店しないのですか?


和田)バンクーバーはユニークな市場で、人材は多いのですが、企業数、特に日系企業の数が少ないので、現在はバンクーバーのエリアもトロントからサービス提供しています。


松田)ではこの辺りで、和田さんご自身のご経歴をお伺いしたいのですが、出身地はどちらですか?


和田)出身地は仙台です。


松田)今まで他に海外でのご経験などはありますか?


和田)日本で短大を卒業した後、英会話教師を3年間していました。その後、アメリカの大学に留学し、卒業後、カナダに移民しました。最初は、アメリカの大学を卒業したのでアメリカでの就職を希望したのですが、ビザの取得が難しかったのです。そんな時、カナダの永住権は(特に当時は)取りやすいと知り、ダメもとで申請したところ取れました。1994年にカナダに引っ越し、すぐにパソナカナダに登録し、派遣の仕事を紹介してもらい、3ヵ月間働きました。


松田)えっ!和田さんが登録して働かれてたんですか?


和田)そうなんです。はじめはパソナカナダの派遣登録スタッフとして働いていました。そんな時代もあったんです(笑)。そしてその仕事が終了した後、「パソナで働いてみない?」と言われたのが、1994年7月です。


松田)和田さんもあと2年で20周年ですね。


和田)もうヌシのようですね(笑)。でも今も一緒に働いている社長のジョイはパソナカナダ創立時のメンバーで、私が登録したときに面接をしてくれたのも、派遣の仕事を紹介してくれたのも彼女です。


松田)それは長い絆ですね。


和田)そのような経歴ですので、人事に関する知識やカナダで時々起こる訴訟問題等の勉強はカナダに来てから始めました。ジョージブラウンカレッジのコンティニュイングエデュケーションなどに通うほか、仕事をしながら勉強させて頂きました。


松田)人材というのは一人一人異なって、とても扱うのが難しいと思いますが、何か心がけていることはありますか?


和田)登録者の方とお会いするときは、履歴書に書いてある学歴や職歴にこだわるより、その方自身について詳しくお話を聞くようにしています。実際働き出したらどんな仕事ぶりなのか、任せられた仕事の100%する人なのか120%する人なのかを見るように心がけています。難しいことですが、18年やっているとなんとなく分かってきました。


松田)やはり経験がモノを言いますか。


和田)そうですね。まだまだこれからですけれど。


松田)大学時代を過ごされたアメリカと、ここカナダと、何か違いは感じられますか?


和田)アメリカからカナダに来たときは、同じ北米でもこんなに違うものかと驚きました。私がいたアメリカのオハイオ州コロンバスが田舎だったからかもしれませんが、道を歩くとアジア人として見られているのを感じましたし、私はこの国では外国人なんだな、と感じながら生活していました。それを乗り越える為には英語も100%にできなければいけない、他人以上に頑張らなきゃいけないと思っていました。でもトロントに来てみたら、人口の大多数がビジブルマイノリティ(visible minority)の方々なので、自分が目立つ感じがしませんし、「日本人でいていいんだな」と思います。アメリカにいたときは英語にしても生活スタイルにしてもアメリカ人にならなきゃと思っていたんですが、トロントにいると、日本人でいながらここの生活をエンジョイできる環境だと強く感じます。


松田)それはとてもよくわかります。カナダのいいところですよね。プライベートライフについても少しお伺いしたいのですが、休日はどのように過ごされていますか?


和田)読書です、と言ったらすごく当たり前ですよね・・・(笑)。ただとにかく本を読むのが好きなんです。ジャンルを問わず何でも読みます。日本に帰る度に50冊くらい買って帰ってきます。あ!ブックオフからです!新品じゃないです。(笑)


松田)中古で十分ですよね(笑)。何かおすすめの本はありますか?


和田)一般的かもしれませんが、村上春樹の「1Q84」は良かったですね。でも村上春樹はおそらくあの世界が好きな人じゃないと物語を好きになれないと思います。読書以外には、ネコを飼っているので、ネコとぐうたらしています(笑)。ヒューメインソサエティから譲ってもらったのですが、今年で9歳になる雑種の雄ネコです。犬も欲しいんですが、今の生活スタイルだと犬に寂しい思いをさせてしまいそうなので、生活スタイルが変わったら考えようかと思っています。あとは、行動範囲が比較的ダウンタウンに限られていますが、食べ歩きも好きです。


松田)様々な料理を食べられるトロントでは、食べ歩きは楽しいですね。好きなスポーツはありますか?


和田)ここ2、3年はホットヨガにはまっています。あとはほんの少しだけですが、ゴルフを始めました。ホットヨガはサウナに入りながらヨガをする感じで、たくさん汗をかきますし、リフレッシュできます。とても気持ちがいいのでお勧めです。


松田)私もホットヨガは是非挑戦してみたいと思います。それでは締めくくりに商工会メンバーへのメッセージをお願いします。


和田)時々、企業様より中国語の話せる人材や韓国語を話せる人材を採用したいというご依頼を頂きます。このような案件に対する応募数をみると、カナダ国内の中国人や韓国人の人口に比べて日本人の人口が本当に少ないということを改めて実感します。小さいながら日系コミュニティは大事にしていきたいですし、そのために日系企業や日系人同士で協力し合い、力を合わせていきたいと思いますので、皆様今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。


松田)小さくても協力しあうことで、より質を高めていきたいですね。インタビューは以上です。本日はどうも有り難うございました。

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