「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー



2010年4月にスタートした人気コーナー「新代表者紹介インタビュー」も3年目に突入、今回でなんと50回目を迎えます。今までは赴任されて数ヵ月の新しい代表者様を主にご紹介してきましたが、今月号は少し趣向を変え、カナダで長く勤められている代表者様、しかも初めての女性代表者様のご紹介です。そして、前任の神林さんからバトンタッチを受けた私、松田の初めてのインタビュー・・・と初めてづくしでお届けします。


<第50回>

HUB International Ontario Limited / ハブインターナショナルオンタリオリミテッド
石橋 朋子 日系ビジネス部門General Manager


オフィスはダウンタウンの中心、ダンダス・ストリートに位置し、吹き抜けが開放的なビルの中にあります。石橋さんは常に笑顔でとてもエネルギッシュな方。初めてのインタビューに終始もたもたしていた私を、引っ張るように応じて下さいました。


松田)御社の事業内容のご紹介をお願いいたします。


石橋)弊社ハブインターナショナルは, 保険ブローカーです。保険ブローカーは日本ではあまり馴染みのない職業なので、ご存知ない方も多いかもしれません。主な業務はお客様に保険のニーズを伺い、様々な情報を収集し、それを基に各保険会社と交渉、相談しながら、お客様の事業に合った保険プログラムを作成したり、より良いプログラムにするためにアドバイスをさせていただくことです。いわば、保険会社とお客様の間に立つサービスプロバイダーです。


松田)お客様はどのような方々が多いのでしょうか。


石橋)非日系企業のお客様も数社いらっしゃいますが、基本的に、日系企業様が一番大きなお客様層です。自動車部品メーカーのようなマニュファクチャリング(製造)業界から電化製品、工業機械などのディストリビューション(流通・商社)業界、金融業界など幅広いお客様がいらっしゃいます。


松田)保険の種類はどのようなものがありますか?


石橋)大きく分けて、個人保険と企業保険があります。個人保険は、基本的に自動車保険と住宅保険の二種類で、それらには損害賠償責任保険も含まれています。

企業保険はさらに種類があり、オフィス内にあるコンピューターや什器備品の盗難、破損などを付保する物保険、他人に怪我をさせてしまった場合等を付保する損害賠償責任保険、海上、内陸での輸送中の商品の盗難、破損などを付保する海上輸送保険、取締役の方々の管理責任を付保する取締役損害賠償保険など、他にも様々な保険があります。


松田)御社の歴史を教えてください。


石橋)もともとは、1980年代に日系二世のカナダ人が設立した日系ブローカーでしたが、1999年に彼が退職する際、その会社をHUB Internationalに売却しました。当時、HUB Internationalはカナダ拠点の小さいブローカーだったのですが、事業展開/拡張するために、シカゴに拠点を移しました。その後、他のブローカーの買収などをし、現在は北米合計で社員数4500人以上の企業となりました。現在、本社はシカゴにあり、アメリカにはHUBカリフォルニア、HUBテキサス、HUBノースウェスト、HUBミッドウェスト等多くの支部があります。カナダではBC州、オンタリオ州、ケベック州に支部があり、さらに主要都市にオフィスを置いています。我々日系ビジネス部門は、HUBオンタリオのトロント事務所に在籍しております。メンバーは全員で6名、そのうち5名がカナダに永住している日本人です。


松田)御社の強みやビジネスの上で大切にされていることは何ですか?


石橋)力を入れているところはやはりサービスですね。保険はわかりにくく、日常では意外と馴染みのないものなので、お客様にわかりやすい説明をして、値段的にも内容的にも満足していただけるものを提供するのが、弊社の目標です。またお客様の保険ニーズは多種多様なので、そのお客様の事業内容を理解して、見合ったものを提供できるよう、いつも心がけています。


松田)このお仕事の難しい点、または魅力は何でしょう?


石橋)お客様も時代によって、戦略やビジネスモデルを変えます。その変化に出来る限り対応し、業界の変化や進展について行くため、常に勉強するようにしています。また、保険も新しい商品が出たり、約款が変わったりするので、より良いものを提供できるよう努めております。皆さん保険というと、「固くて、つまらない」みたいなイメージがあるかもしれませんね。(笑)実は私も初めはそんなイメージをもっていましたが、実際携わってみるとそんなことはなく、常に変化のある飽きのこない仕事です。色々な業界で活躍されている方々からお話を伺い、流通や物づくりの仕組みを勉強することができ、とても面白いです。保険という限られた側面からだけではありますが、様々な事業をサポートできれば、と思います。


松田)ではこの辺りで、石橋さんご自身のご経歴を伺いたいと思います。


石橋)私はもう海外生活の方が長くなってしまいましたが、生まれは東京です。小学校1年生までは日本で過ごし、その後親の転勤でオーストラリアに行きました。5年間メルボルンで過ごした後、また日本に戻り、その後3年半、日本の学校に通いました。その後父の2度目の転勤で、アメリカ、テキサス州のヒューストンで暮らし、現地の高校を卒業したあと、日本の大学に入学しました。4年間の大学を終えたあと、修士号の勉強のためカナダのモントリオールに行ったのが初めてのカナダです。


松田)なぜカナダを選んだのですか?


石橋)理由は2つあります。1つはロータリー財団の奨学金をもらう条件が「過去に住んだことのない国」ということだったこと。2つめは、大学時代にカナダ大使館で通訳のアルバイトをしていた時、色々なカナダ人と話をする機会があったのですが、みなさん良い方ばかりでカナダにはとても良い印象をもっていたことです。大学を選ぶ際、もともと教師を志し、言語学を専攻していたので、モントリオールのように街自体がバイリンガルのような場所の方が勉強するのに面白いのではないかと、マギル大学に行くことにしました。


松田)その後、どうしてここトロントでこの仕事に就いたのでしょうか。


石橋)モントリオールでは、2年間大学院に通い、2年間仕事をしましたが、フランス語をビジネスレベルほどは話すことができず、思い切ってトロントに来たのが1995年です。始めは教師職を探したのですが、日本の教員免許とケベック州の修士号をもっていても、オンタリオ州の公立の教職はなかなか見つからなくて、そうこうしているうちにこの仕事を紹介されました。当時は車の運転もしていませんでしたし、住宅保険も入っていなかったので、保険には全く馴染みがなく、正直あまり気乗りしなかったんです。ところが、いざ面接を受けてみると持っていたイメージと違い、これは面白いかもと思ってやり始め、もう今年で17年目になりました。


松田)石橋さんのプライベートなことをお伺いいたしますが、好きなスポーツや趣味はありますか?


石橋)娘が一人おりまして、子供が小さいときはどうしても仕事、家事育児に追われ、もともとスポーツが好きなんですが、自分の時間が持てませんでした。子どもが大きくなるにつれ余裕もでき、今はバトミントン、ヨガ、ジョギングをしています。


松田)始めたきっかけは?


石橋)もともと走るのが好きで、週末に軽いジョギングをします。マラソンをされる方が結構多いですが、私は、本当に“軽い”ジョギング程度で、季節や景色の変化を感じながら外を走るのが好きなので、年の半分しか走りません(笑)。バトミントンは、誰でも気軽に始めやすいスポーツじゃないですか。カナダは中国人が多いためバドミントンが意外とさかんで、中学時代はバトミントン部に入部していたこともあり、今は保険業界で知り合った中国人仲間と週2、3回は行っています。


松田)週2、3回はすごく頻繁ですね。


石橋)そうですね。でも運動をすると逆にエネルギーが出てきて体調が良くなります。ストレス解消にも役立ちますし、生活にメリハリが出てきますね。娘もするので、たまに一緒に試合をするなどして楽しい時間を過ごせています。

ヨガは、もう中年になってきましたので(笑)、今後も長く続けられる運動をと思って始めました。初めは億劫だったのですが、思い切って挑戦してみたら良い先生や仲間にも巡り会ったので、頑張って続けようと思っています。


松田)ヨガは私も時々しますが、地味に筋肉に響きますよね。


石橋)そうなんですよね。日頃使わない筋肉も使うし、ヨガの後とても疲れますよね。汗もかいてないのに不思議なんですが。でも以前痛めていたヒザも治ったり、ヨガのヒーリングパワーっていうのはすごいなと実感しました。


松田)ヨガは心のメディテーションにも効果があるといいますよね。


石橋)そうですね。気分の切り替えはヨガを始めることによって少しは上手くできるようになったと思います。


松田)いろんなことを活動的にやっていらっしゃって、公私ともに充実してらっしゃいますね。私も見習わなければと思います。それでは最後に、商工会会員へメッセージをお願い致します。


石橋)私たちのお客様には商工会会員の方が多く、いつも大変お世話になっております。オンタリオ州では自動車保険が非常に高く、新しく着任される方などは非常にびっくりされるのですが、その理由も含め、わかりにくい保険をなるべく皆様にわかりやすいように説明し、また、もしも事故が起きてしまった時には出来る限り不快な気持ちを和らげることができるように、更なるサービスに努めていきたいと思います。これからもどうぞ宜しくお願いします。

また、補習校には過去には自分自身、現在は娘と大変お世話になっておりますので、運営委員の方々や先生方に常に感謝しております。引き続きどうぞ宜しくお願い致します。


松田)補習校運営は商工会の大事な使命です。今後とも商工会、補習校共々ご協力を宜しくお願い致します。本日はどうもありがとうございました。


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