「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー

 <第40回>
Nichirin Inc./ ニチリンインク
竹島 淳司 社長

記念すべき第40回はニチリンさんにお邪魔しました。オフィスの所在地はブラントフォード。トロントからは西に1時間のドライブで到着です。この春代表者に就任された竹島社長はカナダ2回目、ご駐在歴合計18年の大ベテラン。北アメリカでの自動車関連産業ビジネスや生活についてお話を伺いました。

(神林)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(竹島氏)自動車の部品、特に液圧ホース、ホース部品を扱っています。メインの商品としましては、ブレーキホース、パワーステアリングホース、エアコンディショニングホース。これが主力
3商品です。メインのお客さんはホンダさんです。

(神林)会社の設立はいつですか。

(竹島氏)設立は1987年です。ちょうどHCMさんが立上ったのと同時期だったと思います。ちなみに日本の本社の設立は1914年なんです。3年後は100周年なので、日本のほうでもかなり気合が入っています。こちらで事業を始めて25年。海外拠点としては2番目で、100%ニチリン出資としては1番目の海外拠点です。海外拠点はアメリカ、メキシコ、中国、ベトナム、タイ、マレーシア、イギリスです。最近インドネシアとインドにも会社をつくりました。

(神林)アジアにどんどん拡大されていますね。

(竹島氏)アジアは忙しいですね。北米はある程度飽和状態です。当社は油圧関係の製品がメインですので、電動化の波に押されていますね。油圧のものが少なくなっている傾向です。この北米ではもともと4拠点5工場--カナダ、テネシー、エルパソ(アメリカ側とメキシコ側)、ロサンゼルス--があったのですが、ここ23年で2拠点3工場での生産に集約しました。ロサンゼルスの生産は2009年の末で終了し、こちらも今年の3月で生産は終了。今は従業員14名です。

(神林)御社の製品について詳しく教えてください。

(竹島氏)生産はアメリカ、ベトナム、中国中心ですね。日本でも行なっています。ブレーキでバキューム系のブレーキホースなど成型ホースは人件費の安い中国で一括して生産しています。液圧ブレーキ関係も最近はコストの問題で自動化するか、人件費の安いところで生産しています。カナダは為替の問題で厳しかったので、ベトナムに主力製品を移管しました。

(神林)御社の製品の原料は何ですか。

(竹島氏)このディスプレイをご覧になるとお分かりになりますでしょうか。ホースと金具でできています。ホースはゴムと糸。ゴムだけでは強度が保てませんから、内側に糸で編んで補強層を織り込み強度を保っています。

(神林)こういったホースは1台の車に何本使われているのですか。

(竹島氏)ブレーキホース関係は基本的にタイヤ1つに1本ついていますから、少なくとも4本あります。バキュームホースというのはブレーキペダルをサポートする役割を果たしています。普通ですとブレーキペダルはすごく重たいんです。そのペダルを楽に押せるようにバキュームを利用します。それをつなぐホースです。それは1台に1本から数本。エアコンのホースは高圧、低圧、液圧など色々ありますが、23本ですね。パワーステアリングホース関係も高圧は1本ですが、低圧は3本から4本。車の車種によりますが、合計すると当社の製品が20本ほど使われるものがあります。

(神林)このあたりで竹島社長のご経歴を教えてください。

(竹島氏)出身は兵庫県姫路市。ニチリンの工場の所在地です。本社は神戸ですが工場は姫路なんですよ。

(神林)入社のきっかけはなんですか。

(竹島氏)大学は姫路の大学で、その大学の先輩もニチリンへ入社実績がありました。もともと自動車は好きでしたし、大学の教授に勧められて入社試験を受けたら合格し、そのまま入社となりました。

(神林)教授の紹介だったんですね。入社されてからどのような部門を担当されましたか。

(竹島氏)85年に入社し、品質管理部を経て5年目から海外に出ています。ココだけの話、私は長男なんですが、学生当時、大学の教授に、「ニチリンは姫路にしか工場がないので、あまり転勤がないだろう」と言われて推薦してくれました。ところが入社してすぐ海外に工場をどんどん作り出して。89年に一度こちらに赴任しています。そしてそのままロサンゼルスに異動となり6年駐在。97年に帰国した後は4年間海外部に在籍し、海外出張が続いた上、ブラジルにも半年ほど出張滞在しました。そして2001年からずっとここにいるんです。海外生活は合計18年になりますね。

(神林)入社されてから海外のほうが長いんですね。最初はあまり転勤がないと目論んでいたのに、予想が外れたのですね。

(竹島氏)そうですね(笑)。日本にいるより海外に駐在させたほうが勉強になるという会社の人材育成方針だったんだと思います。ただ、人材不足もあり何人かは長期海外赴任者がいます。

(神林)カナダは2回目のご駐在。まる11年経った今、お仕事を進める上で心がけていることは何ですか。

(竹島氏)現在生産を止めているので、エルパソとテネシーの工場の支援としてセールスとエンジニアリング中心でやっています。お客さんと商売をつなげていく上で、お客さんとのコミュニケーション、工場とのコミュニケーションが抜けないように特に気を配っています。

(神林)ご趣味や好きなスポーツなど、プライベートなことについても教えてください。

(竹島氏)一般的な回答ですが、ゴルフは好きです。海外に出てきてから始めました。ただ最近腰痛がね。無理しないようにやっています。

(神林)カナダは他の国と比べていかがですか。感じたことを教えてください。

(竹島氏)当社の拠点はカナダ、ロサンゼルス、エルパソ、テネシーにありますが、やはりみな、「ロサンゼルスの生活は良い」って言いますね。私の場合はロサンゼルスからカナダへの異動でしたから、みんなから「不便だろ」って言われるんですがそういう風には感じませんね。ここは安全ですから恵まれていると思います。メキシコの状況を聞くと幸せと思いますよ。銃撃戦なんかありますから。ブラジルのサンパウロと比べても、安心して暮らせるのはここが一番ですよ。

(神林)ご家族が一緒だと安全は譲れませんね。最後の質問ですが、商工会会員にメッセージをお願いします。

(竹島氏)近年商工会イベントにあまり参加はできていませんが・・・。なかなか遠いのでね。トロントに行く機会があれば参加したいと思います。ハミルトン辺りで食事会してもらえませんか?

(神林)ご要望ありがとうございます。これからいろいろな場所で開催したいと思います。お時間が合えばミシサガのイベントにもお越しください。お待ちしております!本日は取材にご協力いただき誠にありがとうございました。

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