「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー

 <第37回>
Don Valley North Automotive Inc. / ドンバレーノースオートモーティブインク
宮原 漢二 社長

今回はDon Valley North Automotive Incさんを訪問しました。取材は、読者の皆さんもよくご存知のJTown近くにあるDon Valley North Toyotaにて宮原社長にご協力いただきました。広くて明るいショールームには様々な車がズラリ。思わず試乗してみたくなります。宮原社長に売れ筋や自慢のサービス内容からご自身のことまで詳しく伺いました。

(神林)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(宮原氏)トヨタ、レクサス、ヒュンダイ、フォルクスワーゲン、アウディの販売店の経営をしています。今申し上げたフランチャイズの新車販売、中古車販売、故障修理、メンテナンス、板金修理の事業を行なっています。設立は1972年でDon Valley North Toyotaがオープンしたのは73年ですから、事業を始めて38年ですね。社員数は600名強です。

(神林)御社の親会社である横浜トヨペットさんはこちらが唯一の海外拠点と伺いました。設立のきっかけを教えてください。

(宮原氏)聞いた話なのですが、海外の拠点で人材育成を行ない、魅力ある会社にする一環として進出したとのことです。そのころから日本のサービス品質は高く、販売網もしっかりしていました。トヨタも海外に出始めたころでしたし、協力してビジネスができる販売店を探していたということでカナダをご紹介いただいたのが設立のきっかけですね。当時、Steeles Ave. は片側1車線の砂利道だったらしいんですよ。こんなところで車のビジネスができるのか?ということで、車が通る台数を数えたら、鹿の数のほうが多かったなんて云う話も聞きました(笑)。そういう時代でした。

(神林)その後随分変わり、Steelesも立派になりましたね。御社のビジネスも発展されたことと思いますが、御社のサービスの強みはどんなところですか。

(宮原氏)日本の接客レベルというのは世界と比べても上にあると思っています。そういうことから、日本レベルのサービスが提供できるよう、よりお客様の目線に立った対応ができるよう努力しております。日本では当時あたりまえのことでしたが、おそらく当時こちらで初めて導入したといわれているのは、土曜日のサービス営業や、洗車をして車をお返しすることですね。いかにお客様に喜んでいただけるサービスの提供を続けられるかということを模索してきました。

(神林)日本の心を大切にしたサービスを実現するにあたって努力されていることは何ですか。

(宮原氏)ほかの販売店よりも従業員教育を重視していますから研修は多いと思います。特に、スキルだけでなく、気持ちの部分、接客に関する研修を強化しています。そしてレベルの高い接客ができる人を昇進させる仕組みを導入しています。結果も大切ですが、それだけを重視し過ぎず、日本とカナダの良さを融合させていけるよう努力しています。

(神林)御社はトヨタのほかにもヒュンダイ、フォルクスワーゲン、アウディも扱ってらっしゃるとのことですが、1つのディーラーが様々なメーカーの車を扱うという形態はあまり日本では見られませんね。

(宮原氏)日本と違って海外では一つの会社で複数のフランチャイズの販売店を経営することは一般的です。例えば私たちの親会社である横浜トヨペットはトヨタ販売店として神奈川県を主な担当地域として受け持っておりますが、こちらでは1店舗ずつメーカーの許可制なので、ある一定の地域を受け持つということはありません。その代わり複数のフランチャイズを扱うことが多く、我々もトヨタやレクサスを中核としながら他ブランドも扱い、会社としての競争力を高めています。

(神林)御社では様々な車種を扱っていらっしゃいますけれど、一番人気があるものは何ですか。

(宮原氏)やはりカローラですね。価格、信頼性、総合的にお客様に受けいれられている商品で、昔からトヨタの主力車種です。最近は志向が変わってきて、RAV4VENZAのようなクロスオーバーの車も人気です。

(神林)ショールーム内にトヨタのサイオン (Scion)のコーナーがありますね。新しいブランドと聞いていますが、いかがですか。

(宮原氏)カナダで導入されて1年経とうとしています。戦略的に非常に機能しており、「クールな車」として若い人の目を引いていると思います。ターゲットを若年層にしているので、広告はトラディショナルな新聞広告やコマーシャルというよりは、ソーシャルメディア中心となっているようですね。Scionとしては日本では販売されていませんが、2車種はトヨタブランドで販売されています。

(神林)日本とカナダで求められるものや業界の違いについてどのように感じていますか。

(宮原氏)まず車の位置づけが違います。日本では、特に都市部では決して必要なものではなく、どちらかといえばちょっとぜいたく品という位置づけですよね。こちらは生活必需品として車を身近に感じていただいていると思います。それからこちらでは乗る距離も伸びますし、気候的にもシビアなコンディションで走れるようメンテナンスの必要性が大切になってきます。日本は車検制度がありますが、こちらでは自己責任ですから。それも大きな違いだと思います。

(神林)宮原社長のご経歴について教えてください。

(宮原氏)出身はここトロントです。70年代に父親がこちらに赴任しており、トロントで生まれました。

(神林)会員さんの中でもトロント2回目ご赴任という方は結構いらっしゃいますが、生まれがトロントというのは、宮原社長が初めてです。

(宮原氏)ユニオンビルに9歳まで住んでいました。その当時このあたりが田舎だったのは覚えています。その後日本では横浜に。大学を卒業した後はトヨタ自動車に入社し、愛知県へ。生産管理部という部署に配属されました。世界中の各ディストリビューターからの発注に対して、工場の能力を見ながらどの車をどの工場で何台作るかということを決める部署です。その後2009年の3月に退職し、その4月に横浜トヨペットに入社。こちらに赴任となりました。

(神林)生産管理や計画を担当されて苦労されたのはどんなことですか。

(宮原氏)当時は販売台数が増え続け、お客様の需要があるのにそれに応えきれない状況でしたので、どうやって一台でも多く生産できるかを追求していました。そして我々が立てる計画がサプライヤーさんにも影響するので、精度の高いものを立てなければいけないということに気を使いました。

(神林)お仕事を進める上で一番大切にしていることは何ですか。

(宮原氏)時間をかけてやっていく必要があると感じるのは、社内のコミュニケーションです。移民が多い国ですし、バックグラウンドの違う方が集まっています。日本のように新卒で入社して、定期的に研修を受けるという仕組みではなく、入社時の年齢やきっかけも11人違います。そういったことからコミュニケーションの量が日本のときよりもかなり求められますね。日本のサービス品質が浸透するよう、コミュニケーションを多くとるよう心がけています。

(神林)プライベートなことですが、趣味や好きなスポーツを教えてください。

(宮原氏)ゴルフとランニングです。ランニング歴は3年半。今年の5月に初めてトロントマラソンでフルマラソンを完走しました。日本人の仲間と一緒に励ましあいながらだったので完走できたと思います。

(神林)これからスポーツの秋ですね。今後どのような計画ですか。

(宮原氏)カナダは走る環境は日本よりいいと思いますので走り続けたいですね。大会にも出たいです。今、ナイアガラマラソンに出場するかどうか悩んでいます。ゴルフについては、家族と過ごす時間も大切ですので、月に2、3回に抑えています。最近行ったゴルフコースで面白かったのはLegends on the Niagara。きれいなコースで非常に楽しみました。

(神林)カナダでやりたいことや目標としていることがあったら教えてください。

(宮原氏)ビジネスの面では、日本のすばらしさを取り入れてお客様により良いサービスを提供していくこと、お客様に「この販売店は違うな」と思ってもらえる店舗にしていくことが大きな目標です。プライベートでは北米の世界遺産をめぐってみたいと思っています。

(神林)商工会会員へメッセージをお願いします。

(宮原氏)今年は震災がありましたが、日系企業の皆様でなんとか盛り上げていければと思いますし、我々も微力ながら商工会会員の一員としてできることは協力していきたいです。

(神林)心強いお言葉ありがとうございます。本日はご協力ありがとうございました。

戻る   過去の新代表者紹介インタビュ一覧はこちら