「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー

 <第34回>
FUJITSU TEN CANADA INC./富士通テンカナダ
前田 直樹 副社長


(神林)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(前田氏)まず富士通テンの「テン」の意味からご説明すると、最高・至上を意味する「天」のことです。中国古典の“中庸”に“誠は天の道なり。これを誠にするは人の道なり”という一節があり、“誠”を企業経営の基本理念として、常に“誠”を大切にしています。富士通のラジオ部門が分離して1972年に設立されました。カナダの事務所設立は1983年。1980年代から北米、アジアへ事業所を拡大していき、現在は海外に27拠点、国内は33拠点あります。カナダ事務所ではカナダ国内の車載用オーディオの販売とアフターサービスを実施しております。

(神林)御社のお客さんはどちらになりますか。
(前田氏)主にトヨタ自動車様です。北米ではGeneral Motors様との取引もありますが、トヨタ自動車様との取引の割合が大きいです。

(神林)御社製品の良いところや今一押しの商品、面白い商品を教えてください。

 2011年夏モデルとして日本で発売されたiPhoneと連携するカーナビ

(前田氏)自動車メーカーと共同で開発し、商品化していく点が強みです。こちらにはまだありませんが、マルチアングルビジョンTMという商品は車の様々な位置に搭載したカメラの映像を車の中のディスプレイで見られるというもので、車の周りを360度見ることができるので安全です。北米ではリモートエンジンスターターですとか、自動車盗難防止装置も扱っています。今後は携帯電話やスマートフォンと連携するようなオーディオナビに力を入れていきたいですね。

(神林)オーディオやナビゲーション以外にもたくさんの製品を扱っていらっしゃるのですね。前田副社長の今までのご経歴を教えてください。

(前田氏)出身は福井県。大学は大阪でした。88年に富士通テンに入社し、その後13年間神戸におりました。

(神林)入社のきっかけは何でしたか。

(前田氏)海外関係の仕事がある、関西のメーカー・製造業を希望していました。結果、神戸に本社の ある富士通テンに入社することになりました。

(神林)入社されてからはどのような業務を担当されていましたか。

(前田氏)貿易や海外の代理店と直接ビジネスをする業務です。インドネシアやシンガポールの担当で出張もよくしました。1回目の駐在はフィリピン。2006年に帰任となってから、愛知県豊田市で3年間、オーディオ、ナビ担当の営業部門のマネージャーをやっていました。そして2009年に中国・天津に赴任。中国の華北地区(北京、天津など)の営業責任者でした。そして今年の4月こちらに転勤となりました。

(神林)海外ご駐在は3回目なんですね。ビジネスを行なう上で大切にしていることはどんなことですか。

(前田氏)今まで居たところとの変化点を理解することです。場所が変われば、生活面では天候や食事などが変わりますが、ビジネスでは市場のニーズや従業員も当然変わります。特に、言葉以外のところで今まで住んでいた国の人とどう違うかというところを理解しようと思っています。例えば中国にある拠点では日本語のできる人を採用しているので、社内は日本語環境です。言葉の不自由さはあまり感じないように思い、意思が通じたと錯覚します。しかし実際は日本人と全く異なる、日本語を話せる外国人なんですね。その感覚を言葉で説明するのは難しいのですが。お互いコミュニケーションができる、理解を得られるまで時間を掛けています。

(神林)まず、その国の従業員さんを理解することが海外でビジネスをする上で大切なのですね。プライベートなお話になりますが、趣味や好きなスポーツを教えてください。

(前田氏)野球観戦が好きです。日本にいたときは、神戸の自宅から近かったこともあり、家族で甲子園球場へよく見に行きました。今こちらでは見られないので残念です。

(神林)好きなチームはどちらですか。

(前田氏)阪神タイガースです。

(神林)野球観戦のほかにはどんなご趣味をお持ちですか。

(前田氏)旅行が好きです。中国では世界遺産もたくさんありました。中国には2年しか居なかったので、37個ある世界遺産のうち、6つしかいけなかったのが残念ですが、カナダでもいろいろなところに行って記憶に残し、人に伝えたいです。

(神林)いままで訪れたなかで一番心に残っているのはどちらですか。

(前田氏)世界遺産では中国の万里の長城です。歴史の教科書で見るよりも実際はものすごい距離で、よく昔の人はつくったなと思いましたね。どこまでも続いているので子どもを連れていくと結構厳しいかと思いますが、万里の長城はみなさんにおすすめしたいですね。

(神林)カナダの世界遺産もたくさんご覧になれるといいですね。今、着任されて3ヶ月経ったところですが、カナダについてどのような印象を持たれていますか。

(前田氏)5月でも10度以下の日があったことから、寒い日が長いという印象です。街を見て思うのが日本人以外のアジア系の人の多さ。地下鉄に乗っていても、中国語や韓国語が聞こえてきて、そう感じます。地下鉄は日本と比べて古いのですが、バスと連動しているしくみは良くできていますね。

(神林)カナダでやりたいことはありますか。

(前田氏)ビジネスの面で言うと、カナダは北米ということでアメリカと一緒にされること、同一視されることが多いのですが、カナダの違いを正しく伝えることです。例えば我々の業界ではオーディオの取扱説明書などは、フランス語対応をしています。これは一例ですが、そういったカナダ特有のこと、背景を日本の関係者に正しく理解してもらうように伝えていきたいです。

(神林)商工会会員へメッセージをお願いします。

(前田氏)こちらは会社も大きくなくアットホームですので、近くに来られた際は是非お寄りください。そして、カナダにまだ滞在3ヶ月ですので、いいところや新しい穴場など情報交換をしたいと思います。

(神林)インタビューは以上です。どうもありがとうございました。

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