「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー

 <第33回>
Mitsui Sumitomo Insurance Company Limited / 三井住友海上火災保険株式会社
岡島 義昭 首席駐在員

(神林)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(岡島氏)当社は損害保険事業を行なっています。カナダの場合の当社の事業というのは一般のカナダ人の方やカナダ企業のお客様は多くなく、基本的には日本から進出しているグローバル企業さんをお客様とし、リスク管理の一環としての保険提供という使命を第一に事業展開しています。ゆくゆくはカナダの企業さんやカナダ人の方への保険提供を大々的に増やすというのも夢としてはありますが、今のところは日本からの進出企業さんへのカナダでのサービス提供が使命です。

(神林)御社のカナダでの拠点について教えてください。

(岡島氏)トロントだけです。本社からの派遣社員は私一人です。バンクーバー、カルガリー、モントリオールでのサービスという意味では我々はChubb Insurance Company of Canadaという大手カナダ損害保険会社のサービス網を使っております。

(神林)こちらの日系損害保険会社さんはカナダにある保険会社さんと協力して事業を行なっていらっしゃいますね。何か理由があるのですか。

(岡島氏)保険の種類は国によって差はありますが、同じ思想でつくられる商品ですので、自前で人を雇用するまでもなく、現地保険会社の体制をお借りするという事業形態をとりやすい業種です。日本進出企業さん対応だけでなく地場マーケットを対象に事業展開している地域では自前の会社を設立していますが、歴史的にカナダはそこまでいたっていないという段階です。次のステップにもっていこうかどうか検討するのも私の使命ですね。

(神林)今までアメリカに駐在されていたというお話を聞いているのですが、アメリカ、カナダ、日本で保険の業界の違いを教えてください。

(岡島氏)アメリカやカナダは競争が激しいです。日本はグループ化が進んで3大損害保険グループとなりましたからね。アメリカでは損害保険会社だけでざっと3000社程度あります。カナダでも100以上はあります。そういう環境がまず違います。

(神林)カナダで特徴的な保険商品はあるのですか。

(岡島氏)外見的には保険商品に大きな違いはありませんが、自動車産業さんへ提供させていただく商品であれば生産物賠償責任保険の内容はオーダーメード化、高度化しています。そして中西部の資源関係のお客様は利益保険が最大の関心事であると感じています。西側では観光業、林業に関するリスクが地域特徴です。損害保険というのはその地域およびお客様の事業特徴から派生するリスクに対応するため地域、お客様に関する勉強は欠かせません。

(神林)御社の強みやビジネス上大事にされていることは何ですか。

(岡島氏)損害保険事業というのは差別化が難しいんです。商品そのもの以上に商品を扱っている人材が大事ということになるかと思います。これは日本でもそうですが、保険というのはメーカーさんと違って見えない商品ですし、基本的に事故がないのが最善ですので、使っていただきたくない商品です。従い、人がすべてですので、問い合わせにお答えするときや、時には保険金をお支払いできない場合などのご説明の際、親身になってご本人の立場になってご説明できるか、そしてお客様から逃げないでお話をさせていただくというところが大事です。我々の社員もそうですし、業務委託しているChubbというところも人がしっかりしています。そういうところだからこそ長年提携関係を続けているんです。

(神林)岡島さんのご経歴教えてください。

(岡島氏)生まれは神戸ですが、東京が長いです。商社マンの父親の勤務の関係で、小学校、中学校はニューヨークで過ごしました。帰国子女のはしりでしたね。

(神林)入社のきっかけは何でしたか。

(岡島氏)89年の入社で、いわゆるバブル入社というやつです(笑)。どちらかというと、企業のほうが人材を採ってくるという恵まれた時代でした。大学時代、体育会の準硬式野球部に所属していまして、その先輩から「入らない?」といわれて「入ります」ということで決まりました。帰国子女でしたし、もう一度海外に出たいという気持ちがありましたので、それこそ商社さんも考えたのですが、「商社さんにくっついて海外でも事業展開しているよ」という一言で決めました。

(神林)すんなりとお決めになったのですね。入社してからはどのようなお仕事に携わったのですか。

(岡島氏)入社してから8年目までは国内で商社さんや海外進出メーカーの海上保険や海外での保険をご案内する海外営業を経験しました。9年目にロサンゼルス駐在。そこでは5年間営業をしていました。その後東京に戻ったのですが、そこでは海外事業統括担当部署の北米担当。3年前にニュージャージーに赴任となり、そして先日、横移動でトロントに来ました。

(神林)アメリカには子どものときに6年、入社されてから8年。合計14年間滞在されたのですね。プライベートなことですが、好きな趣味やスポーツを教えてください。

(岡島氏)学生時代から野球をやっています。一番初めに野球に接したのは大リーグだったんです。バスケットボールやアメフトは観戦が好きです。

(神林)野球を始められたときはおいくつでしたか?

(岡島氏)アメリカにいた小学生時代でした。但し、組織的な野球ができたのは日本に帰ってきてからです。高校は弱小野球部に所属、大学では体育会でしたが準硬式野球でした。会社も週末に本格的に野球をやる部があり、そこで初めて甲子園経験者達と一緒にレベルが高い野球ができました。他の金融機関の会社さんとのサラリーマン野球でしたが。

(神林)ポジションは?それから好きな野球チームについて教えてください。

(岡島氏)ポジションは高校野球部ではサード、そのあとは外野です。センスがなく練習量だけで漸く外野手としてレギュラーになったものですから。いろいろなチームが好きですけど、ここに来たからにはトロントブルージェイズを応援したいと思います。

(神林)今一番の楽しみは何ですか。

(岡島氏)息子が二人いて、小さいころから野球をやらせています。だんだんうまくなってきていて日々成長を感じるのが楽しみです。長男は高校1年生なんですが、抜かれてしまいましたね。小学6年生の次男はそのうち父親と兄を抜くことでしょう。

(神林)お父さんとお子さんで共通のスポーツをされるというのは素晴らしいですよね。

(岡島氏)野球を通じて、技術の成長だけではなく子どもの友達関係を理解するという意味ではとてもよかったですね。

(神林)今カナダに来られて3ヶ月ですが印象はいかがですか。

(岡島氏)ニュージャージーは田舎でしたから、比べるとトロントは都会ですね。同時に自然を楽しむことができる街だと思います。

(神林)カナダでやってみたいことは何ですか。

(岡島氏)ビジネスの面ではここの支店の利益だけでなく三井住友海上の一拠点として企業品質も高めること。個人的には、アメリカ資本のカナダ子会社であるChubbの中で仕事をしている今、本社や自社の100%子会社では経験できない、グローバルに展開をしている保険会社の経営戦略、ガバナンス、保険引受の手法を勉強することです。研修ではないのですが、転職経験がない私としては全く異なる会社のなかで仕事をするというのは自分自身が学ぶ良い機会となっています。

プライベートでは、日本と異なる環境のなか、子どもの野球を通じての成長を見守りたいと思います。

(神林)商工会会員の皆さんへメッセージをお願いします。

(岡島氏)商工会では補習校を運営されておられますね。若いころの駐在時代は感じなかったのですが、親の都合で連れて行かれる子どもの教育のサポートは大切だと思います。補習校に対して企業としてのバックアップは可能な限りしていきたいと思いますし、お任せきりにするのではなく皆さんとご一緒に取り組んで行ければと思います。

(神林)補習校へのサポートは商工会の大きな使命です。今後ともご協力をよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。

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