「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー

 <第32回>
FUJIFILM Canada Inc./ 富士フイルムカナダ
小清水 信彦 社長

32回は富士フイルムカナダの小清水社長を訪問しました。オフィスはミシサガ。401沿いなのでご存知の方も多いことと思います。さすが写真・印刷関連の会社さん、モダンな雰囲気のオフィスには美しい写真が何枚も飾られていました。現在商工会事務局にサマーインターンとして来ている中沢へ就職に関するアドバイスもいただくなど、サービス精神旺盛な小清水社長はなんとトロントご赴任2回目です。

(神林)御社の事業内容について教えてください。

(小清水氏)富士フイルムはフィルム会社、というのは昔の話で、今は一言でいうとプリンテイング事業が中心です。一番身近なのはデジカメですね。特に女性向けをターゲットにして見た目の可愛いコンパクトデジタルカメラをご存知の方もいらっしゃると思います。フジのデジカメは独自の画像処理技術を使ってきれいなプリントが出来るので評判なんですよ。是非、一度使ってみて下さい。今は撮影してからプリントする方が少なくなりましたが、プリント用の材料、現像する機械、そういった写真関連のビジネスと、一般の方にはあまり馴染みが無いのですが、印刷会社さん向けに印刷の材料や機器を販売しています。日本のほうでは化粧品・サプリメントの事業も始めていまして、今後、カナダの人たちにも提供していきたいですね。

(神林)化粧品は広告で拝見したことがあります。サプリメントはどんなものですか。

(小清水氏)「メタバリア」という飲むと満腹感が得られるダイエット用。そして「オキシバリア」という元気がでるものが主力です。

(神林)ぜひ飲んでみたいですね。カナダでの事業での柱はどんなものですか。

(小清水氏)デジカメと印刷事業です。かつてフィルムで写真を撮って、プリントしましたよね。今まではそれが収益の中心でした。今は、デジカメや印刷用の材料や機器の売り上げが大きく伸びてメイン事業となってきています。

(神林)御社のカナダでの拠点は他にもありますか。

(小清水氏)トロントの他は、モントリオールに営業所、バンクーバーに倉庫があります。従業員は200人強。駐在員は3名です。

(神林)フィルムについてはまだまだ販売は続けられる予定ですか。

(小清水氏)カナダや日本だと今、一般の方は殆んどデジタルカメラだと思いますが、中国・インド・中近東ではまだフィルムカメラが使われています。プロの間ではまだフィルムの方もいて、作り続けて欲しいという声もありますから、需要があり、ビジネスとして成り立つ限り続けて行きたいですね。

(神林)今後、より力をいれていきたいのはどんな事業ですか。

(小清水氏)やはり今伸びているデジカメや印刷会社向けのビジネス。そして「付加価値プリント」といわれる、フォトブックやカレンダーなど、写真を使った付加価値をつけた商品ですね。加えてフジフィルムの持つ科学技術を応用した化粧品やサプリメント。北米ではまだですが、今後有望と思っています。

(神林)小清水社長のご経歴を教えてください。

(小清水氏)出身は神奈川県秦野市。91年から95年までトロントに赴任していました。ですから2度目の赴任になります。カナダは素晴らしいところなので、赴任が決まったときは嬉しかったですね。従業員にもひさしぶりに会う人もいて懐かしかったです。ミシサガも変わりましたね。コンドミニアムや高いビルが増えました。昔は中国系の移民の方が多かったですけれど、最近は中東系、インド系、様々な方がいらっしゃいます。

前回カナダにいたときは本社との連絡や社長補佐をしていました。本社や社長の指示を受けて、現地のマネージャーたちと調整する仕事です。

カナダのあとは東京で1年過ごしたあと、フィリピンのマニラに6年単身赴任しました。マニラのときは事務所長。製品全般を担当しました。

(神林)入社のきっかけを教えてください。

(小清水氏)会社訪問がきっかけです。大学が京都にあったんですが、東京に本社がある企業でも当時は大阪で訪問させてもらえたんです。経済学部だったので金融がいいと思って足を運んだら1時間待ちで。ふと横をみたら、富士フィルムがあったので訪問したんですね。そうしたらどんどん話が進み、入社することになりました。

(神林)思いがけないきっかけですね。

(小清水氏)加えて出身地である神奈川県の秦野市はフジの主力工場がある小田原市や南足柄市近く、地元でもフジの方が多かったですし、身近に感じていました。

(神林)ご駐在は3回目、2カ国目なんですね。プライベートなことですが、趣味や好きなスポーツを教えてください。

(小清水氏)学生時代は剣道。3段です。体を動かすのが好きでジムへ行ったり泳いだりしています。駐在員の方はみなさんゴルフが好きですね。フィリピンでは1年中できるものですから、そのときに年に50回ぐらいやりました。6年居ましたからフィリピンで一生分ゴルフした感じです。もうゴルフもいいかと思っていましたが、たまたま先週日系企業の方とプレイする機会があり、ひさしぶりにやりました。やってみるとやっぱりおもしろいものですね。これからまた気分転換を兼ねてぼちぼちやろうと思ってます。

(神林)今は季節もいいですからね。剣道はされないのですか。

(小清水氏)剣道は防具をつけてても痛いんですよ。大学を卒業をしてからOBの練習会もあったのですがあまり熱心でなく、テニスやスキーのほうが楽しくてそちらの方をやっていましたね。

(神林)色々なスポーツを楽しんでいるのですね。今一番の楽しみは何ですか。

(小清水氏)今は単身赴任なので、週末にはSkypeで日本にいる家内と娘2人・・・神林さんと同じぐらいの歳・・・24歳と20歳の娘がいるのですが、家族と話をするのが楽しみですね。

(神林)私の歳もそのくらいだったらいいのですが・・・(笑)。本当に便利になりましたよね。2度目のご赴任でカナダの印象はいかがですか。

(小清水氏)カナダって素晴らしい国です。自然もいいですが、交通インフラや住宅環境も整っており住み易いですね。保険制度など移民の方が暮らしやすいようにできていると感じます。

(神林)カナダの良さを再確認されていますね。

(小清水氏)カナダの方は皆さん幸せそうな顔をしていますよね。日本は一人当たりのGDPが高く、経済的に恵まれていますが、東京で通勤途中に見る人たちは必ずしも幸せそうには見えないですね。やはり、競争社会でいろいろなプレッシャーも多いのでしょうね。いつも忙しそうで疲れている感じの人も多い印象がありました。

(神林)カナダでやりたいことはありますか。

(小清水氏)立場は社長ですから、フジカナダの人達をもっと幸せにすること。商売を伸ばして、お給料を上げて、もっと幸せにしてあげたいです。前にいたときは家族と一緒だったので小さい娘を色々なところに連れて行ってあげましたけど、今は単身赴任だし、自然などカナダの良さをじっくり楽しむ事でしょうか。

(神林)商工会会員へのメッセージをお願いします。

(小清水氏)3月の大震災ではカナダからも日本や日本人へたくさんの励ましをもらいました。日本企業が頑張って日本をまた元気な国にしましょう、ということを伝えたいです。

(神林)これからまた日本が元気になってほしいと心から思います。本日はご協力ありがとうございました。

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