「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー

 <第30回>
JETRO (Japan External Trade Organization), Toronto/ジェトロトロント事務所(独立行政法人 日本貿易振興機構)
大石 仁志 所長

この企画も早いもので30回目を迎えました。記念すべき第30回は、ジェトロトロント事務所の大石所長を取材させていただきました。大石所長には商工会の常任理事もお務め頂いています。この企画では初めての政府系団体。普段からジェトロさんと商工会はお付き合いも深いのですが、今回改めて業務内容や大石所長個人についてお話を伺いました。

(神林)ジェトロの事業内容のご説明をお願いします。

(大石氏)ジェトロは日本の経済産業省が所管する政府関係機関です。貿易や投資、ビジネスを中心とした日本と海外との様々な事業を行なっています。国内・海外に多数の出先があります。カナダには二つあり、トロントとバンクーバーです。バンクーバーはカナダの西側を担当しています。トロントのほうは若干人数も多いので、9つの州を担当しています。日本から3名の駐在員、現地で採用したスタッフを合わせて10名弱の体制で業務を行なっています。

(神林)バンクーバーにも駐在員さんがいらっしゃるのですか。

(大石氏)駐在員は1名。他に現地採用のスタッフが数名。とても小さな規模です。

(神林)具体的にはどんな案件がありますか。

(大石氏)トロントを中心に一番力を入れているのは貿易です。日本からカナダへの輸出促進。特に最近は日本国内市場であまり大きな伸びが期待できないので中小企業の方でも海外に市場を拡大したいと考える方が増えています。そういう方の輸出のお手伝いも重要になっています。例えばカナダでは日本食が浸透しているので、日本食のカナダへの輸出拡大ということで、カナダでの展示会に日本企業が出展をするお手伝いをしています。あるいはカナダからバイヤーを日本に送り込んで何かいいものを探してもらいます。こうした活動は食品だけでなく機械や環境など色々な分野で取り組んでいます。あとは、カナダ企業の対日投資のお手伝いというのも1つの柱ですね。日本での生産拠点だけでなく、販売も含めて、関心がある企業には色々な情報を差し上げています。他にも大切なのは、海外に進出されている日本企業の皆さんの各種サポート。もちろん商工会とも協力して、お困りのことがあれば情報を差し上げています。加えて調査・情報収集です。日本でカナダの情報を貿易や経済の情報を提供するためにレポートをまとめたりしています。

(神林)具体的に、商工会の会員さんが期待できるようなジェトロさんのサービスはどんなものですか。

(大石氏)もちろんカナダ自体の経済の様々なデータはいつも更新しています。最近は選挙がありましたね。そういった選挙の結果どんな影響がでてくるか分析してレポートにまとめたりしています。今大きいのは震災関係で、日本の市場について色々海外でニュースになっているのですが、日本製品に関する風評被害を防ぐためのデータや情報を集めています。ウェブ上でご覧になれますよ。

(神林)そちらのサービスを利用したいとなった場合は登録の必要がありますか?

(大石氏)ジェトロで発行している日刊紙などを購読いただいたりもできますが、そうでなくてもウェブ上で無料公開している情報もたくさんありますのでご覧ください。


(神林)カナダの産業・経済を見て、特殊と感じることはありますか。

(大石氏)カナダに来るまではカナダは自然やエネルギーというイメージが大きかったのですが、実際は自動車、航空機産業、ICTなど、最先端分野の企業も数多くありますね。そういうところが日本とうまく結びつけばいいな、と思います。

(神林)大石所長のご経歴を教えてください。

(大石氏)出身は東京。海外勤務は今回で3回目です。最初はジョージア州アトランタ。2回目はマレーシアのクアラルンプール。各国3年ほど駐在しました。3回目がここです。ジェトロは国内にも東京、大阪以外に出先が36箇所あるんです。三重県の津市に勤めていたこともあります。転勤が多い組織ですね。

(神林)それぞれの場所でどのようなお仕事をされていましたか。

(大石氏)アトランタのときは20年近く前。ちょうど日本の貿易黒字が問題になっているときでしたので、海外から日本への輸入促進をメインにやっていました。アメリカ中からいいものを探して日本に売り込む仕事ですね。マレーシアは10年前。すでにアジアが注目されていて、日本からの投資を売り込むお手伝いが多かったです。

(神林)マレーシアでどのようなものが投資対象になるのですか。

(大石氏)電気、電子、自動車関連などの工場が多かったです。

(神林)そして今、約5年ぶりのご駐在、カナダで3カ国目なんですね。プライベートなお話も少し聞かせてください。

(大石氏)趣味はあまり無いのですが、しいて言えばゴルフでしょうか。日本ではほとんどできなかったのですが、今回、カナダに来て皆さんとお話しているとやはりゴルフの話になりますね。これから頑張りたいです。あとは皆さんに色々勧められるんですが、スケートなど冬のスポーツ。機会があれば始めてみたいです。

(神林)もうこちらでゴルフされましたか。

(大石氏)1回だけ。もう散々でした。久しぶりだったのもあります。負け惜しみの言い訳ですが。

(神林)腕がなまっていましたか。今一番の楽しみはなんですか。

(大石氏)まだ来たばかりなので色々と忙しいのですが、暖かくなってきましたからダウンタウンを歩いて見て回るのが楽しいですね。

(神林)着任されて1ヵ月半ですが、カナダに対してどんな印象をお持ちですか。

(大石氏)前回の海外赴任が熱帯でしたので、今回はかなり違った雰囲気です。街の方々、いい方が多いですね。郊外のほうにはまだ行っていないので、また違った感じになるのでしょうか。楽しみにしています。

(神林)カナダで一番やりたいことは何ですか。

(大石氏)仕事面では日系企業の皆さんがどのようなことに関心を持ち、困っているのか、よくお話を聞いて何がお役に立つのか考えていきたいですね。プライベートでは長い冬の過ごし方ですね。チャンスがあれば、スキーやスケートに挑戦したいです。

(神林)商工会会員さんへ伝えたいことがありますか。

(大石氏)トロント事務所は所帯も小さく、なかなかご要望にお応えできないことも多いのですが、何か困ったことあればいつでもご相談・お問い合わせください。

(神林)心強いです。インタビューは以上です。どうもありがとうございました。

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