「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー

<第25回>

MAYEKAWA CANADA INC/マエカワ カナダ インク

橋本 朋久 副社長

今月は1月に入会されたばかりのマエカワ カナダさんにお邪魔しました。新入会員さんということで、事業内容を特に詳しく伺いました。あまり目に触れないところでも日本の技術はカナダのいろんなところで活かされている!と実感。トロント代表者の橋本副社長はバンクーバーからのご異動。今回のインタビューには現在バンクーバーにご駐在の西山社長も同席してくださいました。

(神林)まず初めに事業内容のご紹介をお願いします。

(橋本氏)産業用冷凍機の製造・販売がメインです。1924年に下町の氷屋として事業をスタートしました。そこからモノを冷やすという事業が広がり、今の産業用冷凍機の製造、食品業界や空調関係、レジャー関係の施設に事業展開しております。

(神林)御社の拠点や製造工場について教えてください。

(橋本氏)本社は東京の下町、門前仲町。国内に3工場、茨城県の守谷、東広島、長野県の佐久にあります。主力工場は守谷です。海外はメキシコに圧縮機の製造工場があります。そしてアセンブリ工場はアメリカに2箇所。LAとサンアントニオです。サンアントニオのアセンブリ工場は今年8月にナッシュビルに移転予定です。他に韓国、ベルギー、ブラジル。そして去年インド工場が立ち上がりました。カナダで販売される製品については、アメリカでアセンブリしています。

(神林)カナダでビジネスを始めて何年になりますか?

(橋本氏)1975年にマイコンカナダとしてバンクーバーで始めました。トロントに設立されたのはその数年後です。ここ15年ほどはトロントに日本人駐在員は不在でしたが、今年から2名派遣となりました。カナダ全体では社員数は28名。駐在員は4名です

(神林)いま御社で一番力をいれている事業や製品は何ですか?

(橋本氏)カナダでわれわれのビジネスのメインは産業用冷凍機(圧縮機、パーツ類)の販売です。スケートアリーナ向けが事業の6070%という大半を占めています。世界中に約7000箇所のスケートアリーナがあるのですが、その3500箇所以上はカナダにあるんですよ。スケートアリーナは当然氷が必要になるので、そこで我が社の製品を使っていただいています。

もう一つはガス関連です。ご存知の通り、カナダは資源国ですからガスがたくさん産出されます。ガスというのは異物が入っており、危険な成分などもあります。それを冷凍機によって冷却することによってクリーンにします。そのようなシステムにもコンプレッサーが使われています。カナダの国の事情にあわせて圧縮機を色々な用途に使ってもらっています。

また、環境に配慮した製品も多く取り扱っています。冷凍機械産業では冷媒としてフロンが多く使われているのですが、我々は極力フロンを使わないよう努めています。ナチュラル5といわれている、自然界にあるもの(ハイドロカーボン、CO2、アンモニア、水、空気)を冷媒として使った製品を広めています。守谷工場で生産されている90%以上はアンモニアを使った製品です。長野オリンピックではオフィシャルサプライヤーとして全冷却設備を提供、洞爺湖サミットのときも我々の製品を展示してもらいました。

(神林)御社の製品は環境にも配慮されているのですね。御社の業界で日本とカナダで違いはありますか。

(橋本氏)日本はお客様と直接やり取りをしてビジネスを作っていく文化がありますが、北米は殆んどないんです。必ずと言っていいほど中間に工事屋さんが入っています。我々はその工事屋さんに営業する、そういうビジネス形態でした。その形態を30年以上続けてきましたが、我々駐在員の役割の1つとして、省エネ製品など日本の優れている商品をお客様に直接アプローチしながら少しずつビジネスを拡げていくというのを目指しています。

(神林)メンテナンスのサービスもされていますか。

(橋本氏)パーツは我々が供給していますが、メンテナンスサービスは今まで工事屋さんが基本的に行なってきました。但し、冷凍機の定期点検以外で工事屋さんができないサービスを、少しずつお客さんに直接アプローチするという試みを行なっています。

(神林)橋本副社長のご経歴を教えてください。

(橋本氏)出身は福岡県福岡市。大学までは福岡でした。入社後は東京へ。2006年までは国内のビール工場やドリンク関係の省エネシステムのデザインなどを提供する部署におりました。その後、国際事業部に所属し海外での仕事を経験させてもらいました。その時期は主に中国やベトナム、インドへ出張が多かったですね。そして2008年の2月にバンクーバーに赴任となり、今年トロントへ異動となりました。

(神林)ではカナダは第1カ国目のご駐在ですね。ところで、ご趣味や好きなスポーツは何ですか。

(橋本氏)冬はスキー、夏は自転車に乗っています。

(神林)今までバンクーバーにいらっしゃったとのことですが、スキーは存分に楽しまれましたか。

(橋本氏)そうですね。残念ながらトロントにはあまりスキー場がないので、モントリオールまで足を伸ばさないといけないかもしれません。カナダは夏の気候がいいですから、自転車は気持ちいいですね。

(神林)今一番の楽しみは何でしょうか?

(橋本氏)日本にいるときと比べると、土日もある程度時間もありますので、二人の子どもと一緒に過ごす時間が楽しいですね。

(神林)トロントにいらっしゃって約1ヵ月ということでしたが、こちらでやりたいことはありますか。

(橋本氏)ビジネスの面では先ほど申し上げた、我々がいる意味、工事屋に対するビジネスをエンドユーザーの方に向けて少しずつ拡げていく土台作りをやっていきたいです。

私生活では、自然も多くきれいな国ですから、大自然の中でのキャンプやスキーに子どもと一緒に行き、日本ではできないような経験をしたいですね。

(神林)商工会会員へのメッセージはありますか。

(橋本氏)駐在員が15年ほどいなかったものですから、トロントの事情はあまりよく分からないので、今後お会いする機会があれば色々情報を教えていただきたいと思います。

(神林)新しいビジネス展開をしていかれるとのこと、大変でしょうが頑張ってください。商工会もできる限りお手伝いさせていただきます。取材にご協力いただきありがとうございました。

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