「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー

<第23回>

Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ (Canada)/カナダ三菱東京UFJ銀行

小田嶋 弘明 頭取

23回目は商工会でもいつもお世話になっているカナダ三菱東京UFJ銀行さんへお邪魔してきました。新たに頭取に就任された小田嶋氏にカナダでの業務やカナダの印象、一風変ったご趣味など、たくさんのお話を伺いました。

(神林)まずはじめに御社の事業内容の紹介をお願いします。

(小田嶋氏)三菱東京UFJ銀行の100%子会社でカナダの現地法人です。それほど大きな規模ではありませんが、具体的には貸し出し、ご預金の取り扱い、為替決済、市場との取引など、商業銀行としての基本的な業務を行なっています。

(神林)カナダでの拠点はトロント以外にもありますか。

(小田嶋氏)カナダではトロント、バンクーバー、モントリオールの3拠点です。従業員は3拠点合わせて約100名。日本からの派遣は8名です。

(神林)御社のお客さんは日系の方が中心ですか。

(小田嶋氏)日系のお客さんとも親しくお付き合いさせていただいておりますが、日系・非日系のくくりで言いますと、実際は非日系のお客さんとのお取引が大きいです。

(神林)意外ですね。非日系のお客さんはどういう理由で御社を利用されるんでしょう。

(小田嶋氏)1つはアジアの銀行ということが大きいと思います。アジアへの展開を考えているような企業やアジアにお客さんがたくさんいる企業であれば、カナダの銀行だけではなくアジアの銀行と取引をする潜在的ニーズがあり、そういう意味で我々とお取引いただくメリットがあると思います。

それから、当現法は親銀行全体の組織のなかではニューヨークを本拠とする米州本部の一員です。米州全体では投資銀行業務を含めて非伝統的なビジネスも推進しています。そのなかで、「プロジェクトファイナンス」という、企業への融資ではなくプロジェクトに対する融資をする形があるのですが、我々はこれをカナダでも特に積極的にやっております。昨年、当行は親子合算ベースで北米、中南米地域の業界ナンバーワンの実績を残すことができました。2位の銀行に2倍ほどの差をつけています。プロジェクトファイナンスでは、カナダやアメリカ、ヨーロッパの銀行を上回る取り扱い実績がありますので、こうした形態のご融資を希望されている場合は我々とお取引するメリットを見出していただいていると思います。

(神林)例えばどのようなプロジェクトへ融資されていますか。

(小田嶋氏)最近カナダでは、風力発電や高速道路建設ですね。ほかにも病院建設等の案件も検討しています。

(神林)御社はカナダではどのようなところに力を入れてビジネスされていますか。

(小田嶋氏)日系のお客さんに対しては日本と同じサービス、もしくはそれ以上のサービスを心がけています。やはりきめ細かなサービスは最大のポイントです。日本と比べると少ない人数でやっていますが、きめ細かいサービスをご提供できるようにしています。

非日系のお客さん対しては、我々はこちらでは日本とは全く逆の立場で非常に小さなプレーヤーですので、先ほど申し上げたようなアジアのゲートウェイですとかプロジェクトファイナンス、あるいは業務提携関係にあるモルガンスタンレーとのJVでのご融資提案といった様々な切り口で我々なりの特色を出しています。カナダ大手行との規模の差はありますが、外銀ナンバーワンと言われるように頑張っています。

(神林)カナダと日本を比べてどんな違いがありますか。

(小田嶋氏)カナダでは伝統的ないわゆる商業銀行業務、ご預金を頂戴して貸し出しをして資金のご決済をするという基本的な業務が非常に重視されているという意味では日本と似通ったところがあると思います。アメリカと比べると非常に分かりやすい伝統的な銀行業務が主体のマーケットと思います。違うところはカナダのマーケットの場合は、5つの大手の銀行で8割、9割というシェアがあるところです。これは日本と随分違いますよね。もちろん日本の場合には当行を含め世間で言うところの3大メガバンクと呼ばれるものがありますが、それでもそんなシェアはありません。たくさんの地方銀行がありますし、信用金庫等の金融機関もあります。ですから少ない銀行がマーケットのかなりの部分のシェアをもっているというのは日本と違うところですね。

(神林)このあたりで小田嶋頭取ご自身のご経歴をお伺いしたいのですが。

(小田嶋氏)生まれは名古屋、育ちは東京です。入行してもうすぐ28年。そのうち15年間はアメリカです。最初の駐在はNY3年。その後サンフランシスコに6年。一度東京に戻った後、またNY6年。差し引きしますと、日本にいる期間よりアメリカにいる期間のほうが長いです。

(神林)これまでどんな業務を担当されていましたか。

(小田嶋氏)直近のNYではご融資の審査を担当しておりました。今は(頭取として)業務推進の担当ですからそういう意味では全く異なる業務ですね。その前の東京では先ほど申し上げましたプロジェクトファイナンスの業務推進。サンフランシスコではご融資の審査でした。ご融資の審査と業務推進を順番に担当している感じです。

(神林)海外勤務は2カ国目なんですね。プライベートなお話も伺いたいのですが、ご趣味や好きなスポーツを教えてください。

(小田嶋氏)趣味は主に3つあります。1つ目はジャズオルガンの演奏です。大学のときに始めて、一時はこちらの道も考えたのですが、なぜか銀行員になりましたね(笑)。

(神林)今も演奏されていますか。

(小田嶋氏)楽器は日本に置いてきてしまいました。冬の間練習できそうだったのに残念です。2つ目の趣味は無線操縦の模型飛行機です。これは小学校からの趣味で、作っては壊しを繰り返しています。

(神林)ここでは広い公園も多いから操縦が楽しめそうですね。

(小田嶋氏)3つ目はワインです。カリフォルニアにいるときに興味を持ちました。

(神林)お好きなワインは?

(小田嶋氏)今気に入っているのはニュージーランドの白。これはお手頃価格のうえとても品質がよく当たり外れがありません。Sauvignon Blancという品種で、ニュージーランドの作り方を真似してチリや南アフリカも似たようなものを出しています。赤はオレゴンのPinot Noirですね。ワインについては延々と話してしまいそうです。スポーツはモータースポーツ観戦が好きです。日本では毎年欠かさず鈴鹿サーキットにF1観戦に行っていました。カナダではF1がモントリオール、インディがここトロントで開催されますから楽しみです。

(神林)カナダに来られて2ヵ月弱ですが、どんな感想をお持ちですか。

(小田嶋氏)アメリカと比べ本当に違う国だとつくづく思います。皆さん親切なのが印象的ですね。ビルに入るときにセキュリティがないことや、歩行者が赤信号でしっかりみんな待っていたり、電車が正確に来るのも驚きです。行政サービスもソーシャルインシュランス番号の取得だとアメリカだと1日がかりのものがこちらでは早いです。生活のインフラを立ち上げるのが非常にスムーズでしたから、いい意味での驚きが多かったです。

(神林)これからカナダでやってみたいことはありますか。

(小田嶋氏)ナイアガラのワイナリーめぐりとF1、インディ観戦、それに模型飛行機ですね。ジャズオルガン用の楽器も購入するつもりです。その他には、よいゴルフ場がたくさんあるようなので春になったらゴルフにも行きたいと思います。ここにもジャズクラブが幾つかあると聞いていますし、ミュージカルなど文化的なエンターテイメントを楽しみたいです。

(神林)カナダで思いっきり楽しんでください。インタビューは以上です。ご協力ありがとうございました。

この号の目次へ戻る    「新代表者インタビュー」一覧ページへ