「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー

<第21回>
JVC Canada Inc./JVCカナダ
佐藤 博之 社長

21回はJVCカナダさんにお邪魔してきました。オフィスはトロント市内のスカボロ地区。11月に着任されたばかりの佐藤社長に、最近の軽工業の動向からご自身のプライベートなことまでたくさんのお話を伺いました。

(神林)はじめに御社の事業内容の御紹介をお願いします。

(佐藤氏)JVCカナダインクは日本のJVCの子会社で、コンシューマーのエレクトロニクス、具体的に言うと、カムコーダー(ビデオムービー)、カーオーディオ、ミニコンやラジカセなどのホームオーディオ、ヘッドホンなどのアクセサリーを仕入れてカナダで販売する販売会社です。

(神林)カナダでの拠点や社員数について教えてください。

(佐藤氏)本社がトロントで、支店がバンクーバーにあります。倉庫やサービスの担当を含めて社員数は47人です。日本からの駐在員は私を入れて2名です。

(神林)今一押しの製品は何ですか?

(佐藤氏)今年の一押しはやはりカムコーダーですね。市場としてはデジカメがかなり伸びていますし、カメラも最近は動画が撮れますが、動画を撮るのはやはりカムコーダーのほうが優れています。つい先週(1月上旬)ラスベガスで行なわれたコンシューマーエレクトロニクスショー(CES)でも、3DでかつHD高画質で撮れる新製品のカムコーダーを発表し、かなりいい評価をいただきました。今年はそれがかなり期待できると思います。

(神林)3DTVの存在は知っていましたけど、撮れるというのは知りませんでした。もちろん見るときは3DTVなんですよね。

(佐藤氏)もちろんそうです。これだけ3DTVも流行っていますけど、ソフトはまだあまり充実していないですよね。だから、実際見ようと思っても見るものがないのが現状です。ですから自分で撮ったものが3Dで見られるというオプションをお客様に提供できるのはかなりの進歩だと思います。

(神林)これからどんどん新しくなりますね。今、カナダでたくさんの製品を売り出されているとのことでしたが、日本と売れ筋はどのように違いますか?

(佐藤氏)たとえばカムコーダーでいうと、売れ筋は日本のほうは価格帯が上のものですね。日本は高くてもいいものを欲しがる人が多いのでしょうか。日本で売れる価格帯が5万〜10万円とすると、カナダではその12ランク下の価格帯が主流になりますね。オーディオ系は大きさです。日本は小さいものが好まれますけど、こちらは大きくてもかまわない、という違いがありますね。

(神林)販売されているものは日本とカナダで違いがありますか。

(佐藤氏)中身を少し替えたりとか、ラインアップを変えたりしていますが、基本の型はなるべく同じにしています。日本は価格帯の高いものが売れますから、録画できる容量を大きくしたり、カナダは見た目は同じでも中身が少し違っていたりとか、そういうアレンジはしています。いまはコストも重要ですから、なるべく世界共通で効率的にできるようにある程度コアを決めて、それぞれの国で品揃えのバリエーションをつけていく形で対応しています。

(神林)去年のクリスマス商戦はいかがでしたか?

(佐藤氏)全体的には悪くなかったのではと思います。ただやはり、全体的に売値が下がってますから、そこが結構厳しいところでした。とくにボクシングデーなどのセールの日はどうしても低価格の商品に流れていき、価格の高いものはなかなか動かないですね。結果、数量的には見込通りですが、金額がやや下回った、という感じです。

(神林)では消費者は「買ってはいる」ということですね。

(佐藤氏)そうですね。在庫も今までよりも少ないですし、それだけ動いているということです。特に先週のラスベガスのCESも、去年からすると比べ物にならないくらい多くの人が来ていました。CESには15年連続で行っていますが、そのなかでも一番賑わっていたのではと思うくらい活気がありましたよ。

(神林)明るい話ですね。今年は期待できそうなんですね。

(佐藤氏)し過ぎないようにしないといけません(笑)。

(神林)ではこのあたりで佐藤社長ご自身のことをお伺いしたいのですが、今までのご経歴や海外勤務のご経験を含めてお話していただけますか。

(佐藤氏)出身は埼玉県の狭山市。入社するまで埼玉西武ライオンズのファンです。入社当初は国際本部という本社の海外マーケティング部門の後、オーディオ事業部の海外営業部に配属になりました。96年にアメリカに赴任。アメリカにはニュージャージーに6年、アトランタに1年です。ニュージャージーの本社にいると日本人がたくさんいますが、アトランタ支店は日本人私1人でしたし、まわりにも日本人はあまりいなかったので新鮮でした。このとき随分アメリカを理解して自分の見方も変ったと思います。今すごく役に立っている気がしますね。

その後は日本でオーディオの海外営業部で米州担当を経て、米軍ビジネスの担当になりました。横田基地にバイヤーさんがいらっしゃるのですが、そこでアメリカ軍の海外拠点向けの商談を担当していました。そしてカムコーダーの米州担当となったあと、オーディオ事業部へ。転勤に伴い横浜から前橋に引越ししたと思ったら半年で急にカナダへ赴任という話になり11月にカナダに着任しました。特にこの半年は激動でしたね。

(神林)急な転勤が相次いで半年の間、大変でしたね。

(佐藤氏)妻が東京で仕事していたのですぐには来れず、数ヶ月遅れで前橋に来たのですが結局3ヶ月住んだだけでしたね。車を買い足した2週間後にカナダへの辞令がでて慌てました。「私の車はどうしてくれるんだ」って感じですよね ()

(神林)アメリカに7年、日本でも米州担当や米軍担当をされて、もう北米のビジネスについてはエキスパートですね。

(佐藤氏)私は個人的にはヨーロッパが好きで、ずーっとヨーロッパを担当させてください、とアピールしていたのですが、なぜかいつも北米の担当です。年明けのラスベガスのCESとはどうにも縁が切れませんね。

(神林)次は佐藤社長のプライベートのお話を伺いたいのですが、ご趣味はありますか。

(佐藤氏)昔から音楽が好きで、若い頃はロック系のバンドでベースギターをやっていました。ライブハウスに出たり、結構オーディションを受けたり、真面目にやっていたんです。ここだけの話、原宿のホコ天にも出たことがあるんですよ。たまには化粧をして出たりとか。最近は演奏していないのですが、一軒家の地下室にドラムセットなど置いて思い切り演奏するのが夢です。

(神林)こちらに来たからには是非、大きな一軒家に住んで、その夢を叶えて下さい。

(佐藤氏)と思うでしょ?(笑)でも妻に一軒家はいやといわれ、現在はコンド住まいです。

(神林)残念ですね…(笑)。今カナダに来られて2ヶ月強とのことですが、カナダにいらっしゃってどんな印象ですか。

(佐藤氏)ニュージャージーに比べ食事がおいしいです。特にアジア料理はどこに行ってもおいしいと思いましたね。チャイニーズとコリアンはハズレがありません。妻も喜んでいます。そのほかの印象としてはアジア人が多いですね。特に(トロントの)北のほうは中国人が多く驚いています。インターナショナルで、コンドのエレベータでも色々な言葉が聞こえてきて、移民で成り立っている国なんだなって実感します。カナダの経済成長も移民の受け入れで支えられている面もありますよね。

(神林)カナダでやってみたいことはありますか。

(佐藤氏)今は忙しくて余裕がないのですが、旅行が好きなので色々なところに行ってみたいです。前に旅行でカナダに来たときにケベックとモントリオールの印象がとても良かったのでまずは早くケベックに行きたいです。ヨーロッパの雰囲気がいいですね。ロッキーにも是非行ってみたいです。それから島が好きなので、カナダにいるからには人気のキューバに行ってみたいです。アメリカに赴任中は、夏休みにカリブの島々あちこちにいきました。海がきれいなグランドケイマンや食事のおいしいセントマーチンのフランス領側なども良かったですよ。

(神林)カナダからもカリブの南の島への旅行が人気ですね、キューバは特に。カナダにいらっしゃるうちにたくさんのところへお出掛けになってください。インタビューは以上です。ありがとうございました。

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